Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

モスクワ大学
2011年3月号 文学部 M.T

授業紹介①(受講している科目について)

授業はГЗから歩いて約10分の所にある文学部棟で行われます。1コマ90分で、時間割はプレイスメントテストの結果により、各個人に合わせて組まれます。私の場合は月曜2コマ・火曜2コマ・木曜3コマの計7コマです。基本的には学力が同じレベルのグループでの受講になるようですが、私はロシア語がほとんどできない状態でこちらに来たので、マンツーマンでロシア語の基礎を学習中です。今受けている授業は英語交じりのロシア語で行われており、全てロシア語で書かれたテキストを使用しています。授業の進め方も先生それぞれで、宿題が大量に出る授業もあればそうでないものもあります。授業日が週3日なので、時間的にも精神的にも余裕を持って学習できています。

ゼミナールという個人単位で参加する授業もあるようですが、私はまだ受講できるレベルに達していないので受講していません。なのでゼミナールについては、今後機会があればそのときに説明したいと思います。

 

カルチャーショックについて

ロシアと日本では文化的に異なる点が非常に多く、日本では当たり前のことでもこちらでは通用しません。たとえば、様々な手続きで利用する窓口では、担当者は自分の担当していることしかしません。なので、次にどんな手続きをすればいいのか尋ねても答えてくれないことが多いです。これに関しては、単に日本の窓口が親切すぎるだけなのかもしれません。また大学内ではある程度英語が通じますが、街中ではほとんど通じません。言葉が通じないと対応するのがめんどくさくなるのか、軽くあしらわれます。特に郵便局がひどいようで、対応してくれないこともあるようです。

 

自由テーマ

 2011年3月11日に起きた大地震についてはロシアでも報道されています。この報道を受け、多くの方々に家族や友人は大丈夫なのかと尋ねられました。また日本大使館の前では、献花に訪れる人が絶えません。

現在モスクワ大学では“Moscow for JAPAN”という団体が組織され、復興支援活動を行っています。この団体はモスクワ大学にだけでなく、モスクワに留学中の有志が集まり設立されたもので、モスクワの人々からのメッセージを日本に伝え、少しでも被災地の方々の支えになればと、募金活動を中心にボランティア活動を行っています。先日も日本の現状を知ってもらうために、今回の地震に関するレクチャーを行ったばかりです。そして、多くの方が募金をしてくれ、中には涙ぐみながら募金をしてくれる方もいました。                      

先ほどのカルチャーショックに関する箇所を読み、ロシア人は冷たいというイメージを持った方もいるかもしれません。しかしながら、今回の地震に対する反応からもわかるように、ロシア人は本質的に情に厚い人々なのです。