Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

モスクワ大学
2012年9月号 文学部 M.S

 

  ботанический садの薔薇

授業紹介②

 

9月から新しい学期と共に新しい授業が始まりました。2月に初めて来た時と同じように、テストによってもう一度クラスが分け直されます。今回は前半の教授ともクラスメイトとも分かれてしまいましたが、アジア人だけと思われるクラスに入る事になりました。授業の構成自体は前半の授業とほぼ変わらないようで、文法・ライティング・リスニング・発音などの授業がそれぞれ担当の教授によって行われます。今回のクラスの人数は7人との事ですが、未だに授業に来ているのを見た事がないクラスメートが1人いるので、普段は6人で授業をしています。

新しいクラスになってからすぐに、教授の都合で授業が二回休みになるという事を知らされました。そしてその振り替えを兼ねて、教授がクラスの生徒をБотанический садへ連れて行ってくれました。Ботанический садはГЗのВ棟側の玄関を出て道路を渡った場所にあります。ここはМГУの植物園のようなものだそうで、その日にとれたリンゴの直売を体験する事、そして園内を散策して様々な植物についての説明を聞く事が目的だったようです。既に朝晩の気温が10度以下にもなりモスクワは大分秋の様相を呈してきましたが、Ботанический садにはまだ多くの花が咲いていました。このようにフィールドワークをする事で授業の振り替えをしたり、また前半に担当して下さった教授も、授業の無い日に美術館に連れて行ってくれたり一緒に食堂で昼食を食べたりと、少人数授業の為か日本での授業よりも教授と交流できる機会が多いように感じています。

 

       ウラジーミル行きの電車

治安・危険を感じた事、トラブル等について

 

これまでの滞在中、自分は幸運な事に未だそこまで大きなトラブルに見舞われてはいません。大使館からデモ等の日程などについては連絡がある他、クラス担当の教授も近々デモがあるから危ない、という事を数日前には伝えて下さっていました。それらの日に外出を控える事、また何も無い日でも大声で騒いでいるなど、自分にその気がなくとも巻き込まれる可能性があるような集団には近づかないように気を付ける事、鞄などの持ち物から目を離さず、出来れば鞄の口は開けっ放しにしない事…恐らく日本国外ならば気を付けて当然の事なのでしょうが、これらの基本的な事に気を付けていた事が功を奏しているのではないかと思います。それでも油断は出来ないのでこれからも最後まで気を抜かずにいようと思っています。

その上で一つだけ思い当たるトラブルは、大事には至りませんでしたが、一度痴漢に遭った事だと思います。6月の頭に女子4人で日帰りでウラジーミル・スーズダリへ行った時の事でした。我々4人は電車が入って来る前からホームで待っていて人が居なくなった電車にすぐに乗ったのですが(頭端式の駅で、入ってきた乗客は皆降りてしまいます)、その時に一緒に後ろから乗ってきた男性に異常に密着され臀部を掴んで揉まれたという感じでした。自分がたまたま4人の最後尾に居たからだろうと思いますが、集団でいてもこのような事があるのだなと驚きました。自分達の席に座る前に相手の方を振り向いたら、離れて立ち去って行ったので何事もありませんでしたが、自分のような人間に対してでもこのような事は起こり得る、というか実際に経験してしまったので、これから滞在される方や滞在中の方は注意した方がいいのではないかと思います。

 

       風前の灯な部屋の電気

自由テーマ

 

今回は部屋の電気について書こうと思います。寮の電気は今までの経験から推測するに、通路の片側ごとに配線が分かれていて更に「玄関側の電源」「それぞれの室内の電源」「トイレ・洗面所・部屋内部の電灯」の3つが別々の線になっているようです。例えば部屋の電気だけが停電した場合コンセントの電源はどちらも生きているので、コンセントから電源を取っているデスクスタンドやその他の電器は稼働させる事ができます。寮内で一番多いのは恐らくこのタイプの停電で、階のохранаや管理人に伝えるとすぐに直して貰えます。この停電に気付くときは、部屋の電気を点けた瞬間にバチッという音と共に電球の線が切れる事が多いです。全ての電源が落ちてしまった場合は勿論全て止まってしまいますが、その時は同じ階にある管理人の部屋も電気が止まっている事が多いと思われるので復旧は早い筈です。そして現在、部屋の内側の電源だけが機能していないという事態が起こっています。今は玄関の電源にコンセントを差し替えていますが、一日復旧しなかったので様子を見て2階にある管理室に知らせに行く必要があると思われます。

このように寮の部屋では停電がかなり頻繁に起こりますし、電球が切れるのも早いです。電球については、取り換えてくれる作業員が居る日に管理室に伝えればほぼ確実に来てくれますが、作業員が居ない日はそのまま忘れられる事もあります。しかし作業員がいる日に当日中に交換に行くと伝えられて、実際に来て貰えたのが午後9時過ぎだった時もあるので、伝えた日の夜は交換が終わるまでは部屋で待機しているのが良いのではないかと思います。