Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

モスクワ大学
2013年4月号 経済学部 K.Y

・授業紹介

ГЗから道路を挟んだ先に授業を受けるキャンパスがあります。大抵の場合は、広大な敷地にいくつかある棟のうちのどれか一つで授業を受けることになると思います。

授業が始まる前にまずクラスを振り分けるためのテストを受け、その結果から能力に合った時間割を組まれます。必修のコマ数は人によって異なり、おおよそ6から8コマ。それとは別にセミナーを履修することも可能です。セミナーの難易度は高いものから低いものまであり、公式HPにはтркиの難易度に照らし合わされて記されています。選べるのは基本的に文系の授業ですが、理数系の授業に潜り込むひともいるようです。

私は経済学部棟と文学部棟で固定されていませんが週四回か週五回、英語によるロシア語の授業を受けています。私は基礎からの学習になるので今のところ種類分けはされていませんが、上位のクラスになると授業毎で発音、講読などに別れるようになります。

私たちの預かり先であるИСАА/モスクワ大学アジア・アフリカ学院のメインは、ГЗの最寄り駅であるУниверситет駅から数駅先にあるОхотный ряд駅にありますが、ここで私たちが授業を受けることはまずないでしょう。ただし重要な事務手続きのいくつかはここでやることになります。

ちなみにтркиとはТест по русскому языку как иностранномуの略称であり、外国人に向けたロシア語能力試験のことです。簡単な順から入門、基礎、1、2、3、4とレベル分けされており、1級でロシアの大学に入学できる程度と言われています。

 

・交通機関

モスクワ市内を走る鉄道はいくつかありますが、主に移動で使うのはметроかтрамвайだと思います。метроは例外もありますが主に地下、трамвайは路面電車です。どちらとも切符は共通で、他にバス(автобус、троллейбус)も同じ切符で乗ることができます。運賃は一回の乗車に対してかかるのでどこまで行っても改札から出ないかぎり料金は均一です。ただ値上げは頻繁にあるようで、私が到着してからも一度料金が上がっています。

切符の購入方法は二つあり、自動券売機と窓口を選べます。自動券売機は一回分もしくは二回分しか買えませんが、窓口はそれに限りません。

ロシアのметроは日本のそれとは違い、発車する際に扉の閉め方が凶暴なので駆け込み乗車は日本とは比較にならないほど危険です。だいたい二、三分おきに次の列車が来て回転率は良いので、急ぎでも次を待った方が無難でしょう。また、エスカレーターも日本に比べると少々速いように思います。エレベーターのある駅は今のところ見たことがなく、ほぼ階段しかない駅も存在します。метроは同じ駅でも路線によって駅名が変わるので注意が必要です。ロシアでの待ち合わせはプラットホームが一般的だそうですが、待ち合わせの駅名と自分が降りる駅名は必ずしも一致しないのでよく確認するようにしなければなりません。

трамвайは基本的に大きな道にのみ走っており、車道の真ん中に島のような停留所、それを挟むようにして線路が敷かれています。