Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マサリク大学
2023年6月号 国際学部 K.U

 こんにちは。長かった留学生活も終わりに近づき、最後のマンスリーレポートになりました。今回は、①この留学を振り返って②留学経験をどのように活かすかについてお伝えします。

 

①この留学を振り返って

 ずっと目標であった留学に来ることができて充実した1年でした。海外旅行ではなく長期滞在は初めての経験だったため、初めは日本語でもなく英語でもないチェコ語や文化、環境など慣れるまでとても辛かったです。海外、特に非英語圏で生活することは簡単ではありませんでした。私が留学しているブルノは、想像以上に英語が通じなかったため、どうして英語が通じないのだろうと思っていました。しかし、チェコで英語が通じる、通じないではなくチェコに住んでいるのだからチェコ語でコミュニケーションをとろうとする姿勢がより重要で、例え留学で期間限定の生活であってもその努力をしなければならないと感じました。チェコ語がわからず大変な思いをしたことも多かったですが、そんな時は周りの方にたくさん助けていただきました。

 また、自分自身の英語力で言いたいことをうまく言えず、悔しい思いや自信をなくすこともありました。その度に何度も情けなく感じましたが、それでも私の話を一生懸命最後まで聞いてくれた友人のおかげでコミュニケーション能力を改善することができました。辛いこともありましたが、だからこそ楽しかったことがより輝いて感じられるのだろうと思います。

 日本を出て改めて私がこれまでどのようなところで生まれ育ったかを改めて知ることができましたし、色々な国から来た留学生や現地の学生など多くの人と出会うことができました。そして世界で日本という国がどのような存在であるか、また自分自身が外国人というマイノリティとして生活することがどのようなことなのか身をもって実感することができました。

 

②留学経験をどのように活かすか

 1年のチェコ留学を振り返って1番良かったことは、視野が広がったことです。ありきたりなことのようかもしれませんが、日本語でも、英語でもないチェコ語が話される非英語圏で生活したことで、世界には私が知らない言語や国、文化などたくさん存在することを実感しました。同時に私がこれまでどれだけ狭い世界で、偏った価値観で生きてきたかを感じました。留学期間中、解決策のないようなどうしようもないことでずっと悩んでいる時期がありましたが、それも決して無駄ではなく今の自分に繋がっていると思いますし、マイノリティとして生きることの大変さや苦労を知りました。そのため、帰国後は世界に存在するマイノリティについて自分なりに関心を持って日頃から学ぶことができたらいいなと思います。

 チェコという国に留学し、多くの人々や文化に出会えたことは私のかけがえのない大切な経験です。私のこれまでの知識、常識や価値観など、いい意味で変わることができたと思います。また、自分で努力して私の力で成し遂げた留学だと思っていましたが、それは大きな間違いでした。ここに来るまで私のことを応援し支えてくれた家族、友人や留学準備などサポートしてくださった大学職員の皆様のおかげであると気づくことができました。改めてありがとうございます。帰国後も辛いことや困難があると思いますが、そんな時はチェコでの生活を思い出して自分のペースで乗り越えたいです。

 

 

寮のすぐそばにある公園🌳

マサリク大学教養学部のキャンパスです。

Špilberk Castleから見たブルノの街🏰