Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マサリク大学
2024年5月号 国際学部 K.Y

Dobrý den!!!!

 

 皆さん、こんにちは。留学生活も終わりが近づき、残すところあと二ヶ月ほどとなりました。今月は各授業が終わりを迎え、期末テストの勉強や最後の旅行の準備など忙しい日々が続いております。しかし、この忙しさも今月が終われば二度と味わうことができないと思うと悲しく思います。今回のテーマは残された日々を楽しむためにも、一度過去を振り返ることができるテーマを選びました。一つ目は「カルチャーショックについて」、そして二つ目は「TA活動について」です。ぜひ楽しんで読んでください。

 

「カルチャーショックについて」

 

 まず初めに、私がチェコに来てから感じたカルチャーショックについて振り返って紹介してみたいと思います。チェコに来てからショックを受けたと感じるカルチャーはやはり言語とそれらにまつわる礼儀、文化についてです。チェコ共和国ではチェコ語が第一言語として使用されており、チェコ国内では全ての人がこの言語を使用して会話を行っています。街の標識やアナウンスなども全てチェコ語であるので、私が初めて訪れた際はまた英語圏へ訪れるのとは違った不思議な感覚を抱きました。チェコ語に関する文化や礼儀として、入店する時など日本では店員さんが「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などと言うと、私たちは無言や会釈ぐらいしかしませんが、チェコでは私たちから「ドブリー:こんにちは」や「ナスケラノー:ありがとうございました」など言うことが礼儀です。私はこのカルチャーに初めは困惑しましたが、誰かと会話する時や店員さんに質問する時に初めに話しておくと心に何かゆとりのようなものを感じ話しやすいと気がつきました。また、チェコだけでなくこのような文化はヨーロッパ全体でもみられ、日本のように礼儀をわきまえて他人と接する感覚ではなく、他人でありながらフレンドリーな関係を築く文化にカルチャーショックを受けました。他にショックを受けたカルチャーとして、仕事についての考え方も大きく異なります。日本ではお客様は神様と以前まで言われていましたが、チェコではもっとフリーな考えでした。特に仕事中に友達や常連、同僚と話したり、オーダーを取る時も呼ばれてくるのではなく、ウエイトレスさんが好きなタイミングでくることができたり、仕事中にお酒を飲んでいる人もいました。日本では態度が悪と見なされてしまうこともありますが、こういった仕事への姿勢はとてもストレスなくできる環境であり、楽しんでいるように感じました。最後に、もっとも違うと感じたことは人間関係や上下関係についてです。日本では年が異なる相手には敬語やマナーなど少しルールに厳しい言動を心がける必要があります。しかし、ヨーロッパではそのような点に気を使いすぎる必要もなく、直感的に他者との関係性を構築したり、深め合うことができたと感じました。パブのカウンターでたまたま飲んでいたおじさんと和気藹々と話したり、たまたま近くにいたお婆さんと仲良くなったりなど、日本にいた時では考えられないほど人と人との距離感が近く、他者との関わりがこんなにも楽しいものなのかと気づくことができました。また、日本の大学では同じ歳や同じ地域の人が多いですが、チェコ(ヨーロッパ)の大学では多くの学生が異なる背景を持っており、年齢もバラバラでした。だからこそ、様々な考えや意見を交換することができ、学ぶことも多かったように思います。以上私がチェコに留学し感じたカルチャーショック及び素晴らしいと感じた文化についてでした

 

「TA活動について」

 TA活動について、初めにTAとはTeaching Assistantの略で、マサリク大学のアート学部日本研究学科におけるアシスタント活動を目的としたプログラムです。活動内容は主に導入、練習、会話(二年と三年)、執筆の四つの授業への参加である。導入と練習の授業はチェコ人の先生によって指導され、チェコ語を用いて教えられます。導入では授業終了時に先生が決めたテーマ(今学期は類義語と副詞)についての授業発表を20分程度行う。練習では練習問題の作成と解説、デモンストレーションを行います。会話の授業では会話の授業は日本人の先生が主導し、T Aは授業への参加や学生の補助や会話を担当します。また、学期に一度60分以上の授業を行い、実際に日本語教育を実践する機会をいただきます。執筆の授業は隔週で提出される学生たちの作文を添削することを主な活動としており、学期末に多かった間違いについて発表と授業をします。このプログラムでは日本語教員を目指す人たちだけでなく、友達を作りたい人や教育に少し興味がある人など多くの人がすることができるので少しでも日本語を教えてみたい、興味があるという方はぜひ参加してみてください。また、本プログラムは大学の正式なプログラムであるため、単位もいただけます。私は春学期のみの参加でしたが非常に多くのことを学ぶことができました。学んだこと以外にも先生たちや学生の皆さんなど様々な人脈に恵まれる環境でした。また、人に何かを教えるという体験はなかなか簡単にできるようなことではないので、留学で時間を持て余しているのなら絶対にこのT Aをお勧めしたいと思います。

 

 今回は「カルチャーショックについて」と「TA活動について」の二点についてお話ししていきました。次回で最後のマンスリーレポートになりますが是非ラストまでお愛読よろしくお願いします。ではいくつか写真がございますのでお楽しみください。