Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

オストラヴァ大学
2023年11月号 国際学部 N.O

こちらは11月後半からすでに雪が降り積もり、太陽がなかなか顔を出してくれない日が続いています。クリスマスマーケットも各地で賑わいを見せており、冬が一気に来たなぁという感覚です。今月は「授業紹介」と「お金について」の2つをお話しようと思います。

 

「授業紹介」

 私は現在オストラヴァ大学でFaculty of Arts という学部に所属しています。こちらの大学では、授業全体(最大30ECT)の55%以上を自分の所属学部から履修しなければならないというルールがありますが、この条件を守っていれば留学生であっても他学部の授業が履修可能です。私は1つだけFaculty of Scienceの授業を受けています。その中で私が皆さんに紹介したい授業は、“Japan in East Asia”と“Art in Central Europe”という授業です。

 Japan in East Asiaという授業では、名前の通り日本を中心とした東アジアの地理や歴史を学びます。授業には私たち日本人留学生のほかに、他国からの留学生やチェコ人の学生を合わせ、20人ほどの生徒がいます。基本的にレクチャー形式の授業ですが、2人ペアになって決められたテーマについて5分ほどのミニプレゼンテーションをする週があり、出身国が違う生徒同士でペアを組まされます。母国のことを外国の方から学べるという側面だけでも十分面白いのですが、私がとくに好きなのは、他の生徒のプレゼンテーションを聴くことです。異なるバックグラウンドを持つ学生が日本について話すのを聴き、自分の国なのに日本にいる時とは違う面を見ることができているように感じます。また、先生は日本がお好きなようで、私たち日本人学生を“○○さん”とさん付けで呼んでくださる点も嬉しいポイントです。

 Art in Central Europeという授業は、5人しか生徒がいない少人数のクラスで、チェコを中心にヨーロッパの美術をレクチャー形式で学ぶ授業です。ヨーロッパには教会など宗教関連の建物が多いので、主にキリスト教の建築芸術について学びました。こちらの先生も日本文化に興味を示してくださる方で、母国の歴史的な建物についてアートの観点から紹介するというプレゼンテーションの機会もありました。また、少人数制の授業ということもあり、生徒が発言することもよくあり、他の留学生からたくさんの刺激受けました。

 

「お金について」

 チェコはEUに加入していますが、ユーロ圏ではなく、チェコ・コルナ(CZK)という独自の通過を持つ国です。1CZK=6~7円くらいです。物価は他のヨーロッパの国に比べるととても安い方で、食材などは日本にいた頃の感覚とあまり変わらないように思います。特に安いなと感じるのは、交通費です。バスやトラム、列車などは学生料金があり、とても安いので旅行に行く際はとてもありがたいです。

 渡航して最初の2週間くらいで現地銀行の口座の開設を行いました。チェコ人のバディにお願いして日本人何人かと一緒にショッピングモールに入っているRaiffeisenという銀行に連れて行ってもらいました。口座を開設するのに必要なものが何か分からない状態で行ってしまったのですが、身分証明となるパスポートや、マイナンバー、メールアドレス、携帯電話番号などを聞かれました。マイナンバーカードは手元になかったので焦りましたが、偶然写真を持っていたのでそれで通過することができました。

 現地銀行の口座は特に必須ではありませんが、私は開設することをお勧めしたいです。特に私が使っているRaiffeisenはお勧めで、全ての管理がアプリひとつでできますし、毎月3回以上この口座のデビットカードを使って支払いをすれば500CZKのボーナスを受け取ることができます。また、ほとんどの留学生がこの銀行の口座を持っているので、旅行などで友人とお金のやり取りをしなければならないときにも重宝していますし、現地での携帯料金の支払いなども比較的スムーズに行うことができます。ただ、銀行で対応してくださる職員の方々はあまり英語が得意でない方がほとんどだったので、チェコ語が話せる知り合いに同行してもらうことをお勧めします。ちなみに口座への送金は、wiseという日本を発つ前に開設した口座のアプリを使っています。wiseのこともまたこのレポートで詳しく書きたいなと思っています。