Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ラドバウド大学
2019年6月号 国際学部 Y.M

この留学を振り返って

 帰国する日が迫ってきました。ふといつも見ている景色を見た時に、初めてこの景色を見た時に感じた感情とは全く違うものを今は感じていることに気づきます。すごい長い間オランダに住んでいたかのように感じる時もあります。まるで、ずっと昔からオランダにいて、みんなと勉強して、バスケをして、遊んでいたかのように感じ、またこれからもそんな日々がずっと続くような気がする時もあります。ですが、それと同時に、初めてここにきた時のこと、初めての授業などのことも鮮明に覚えています。

 この一年を振り返って、すごく有意義で濃い時間だったと、とても思います。日本とは全く違う暮らし、人、ものに触れて、影響を受けて、すごく考え方などが変わったように思います。そして、いろんな文化の人と自分を比較することによって、自分の中にある日本人的アイデンティティも知ることができました。例えば、グループで喋る時、静かになってしまったり、時間にルーズな子にイライラしたりと日本の文化が自分に染み込んでいるんだなと感じる出来事が多々ありました。

 また、日本人である前に、自分一個人がどういう人間で、何を美徳としているのかという深いところも、全てではありませんがわかったような気がします。

 英語力の方もまだまだ十分ではありませんが、向上したと実感しています。ですが、語学力よりも、自分で自分のことをすることや、人に頼らずにチャレンジしてみること、人に感謝し、友達や家族を大切にする気持ちなどのような人間力の方での向上の方が大きかったと感じます。

 実を言うと、語学力の上達が僕にとって、最重要事項でした。しかし、こちらで友達を作っていくにつれて、友達やつながりを作る際に、語学力以上に積極性や、相手の気持ちを汲み取る技術、思いやりなどのように、自分にとってより成長すべき部分が垣間見えてきました。そのため、これらのような人間力の向上に精を出してきました。すると、語学力も後から付いてくるように、向上していきました。

 この留学は、僕にとってすごく楽しく、最高の時間でした。今回の留学はもう少しで終わりますが、これで終わりにするのではなく、これを始まりにしたいと思います。

 

帰国後この留学経験をどう活かす予定か

 全段落の終盤で、この留学を始まりにしたいと述べましたが、この段落でそれについてより具体的に書いていきたいと思います。

 まず、何の始まりにしたいのかと言うことなのですが、僕は、昔から海外で働くことが夢でした。ですが、海外経験ゼロの僕に対し周りは、「留学すれば、考えが変わるよ」や、「最終は日本で暮らしたくなるよ」などのように反対意見が多かったです。結論から言うと、全く考えは以前より変わっていません。海外で働きたい、それは変わりません。変わったものは、海外:具体的にどこにいきたいのか、何をしたいのかという部分がより具体的になったと言うことです。このように留学を機に、今後、具体的にしていきたいことを決めたと言う意味で、この留学を僕の将来の夢の始まりにしたいということです。

 次に具体的にしたいこととは、海外の大学院で自分の興味のある分野を深めることです。僕は留学中に心理学を専攻していました。そして、心理学の中でも特にNeuropsychologyというNeuroscience:脳や神経の働きがどう人間の感情や行動に影響するのかという分野、をベースにした心理学にとても興味を持ち、それについてより深く大学院で勉強したいなと思っています。さらに、幸運にも、僕の留学先であるラドバウド大学はその分野において有名な大学だそうで、ここに院生として戻ってくることも視野に入れています。その点で言うと、大学院生の友達などから、話も聞きましたし、VISAの取り方や、暮らし方などもすでに経験があることなので、とても有利だなと思います。(もちろん、他の国や、大学もリサーチした後に結論を出します。)

 そして、この留学で身につけた人間力や生活力、語学力を元に、国を選ぶ際に個人的に大事にしている項目も考えていきたいと思います。

 ですが、全てをする前にまず金銭面の問題をクリアしないといけないので、とりあえずは、日本で就職するつもりです。その時に、今後のことを前提に仕事選びをするつもりです。例えば、英語を使える、今後必要になるであろう技術を身につけられるなどです。

 このように、今回の留学で身につけたものをさらに向上させつつ、フル活用して、今後の人生の準備をしていきたいと思います。最後に思うことは、「留学してよかった、オランダを選んでよかった、勉強や一人暮らし、友達作りを頑張ってよかった」です。いずれ、もっと成長してここに戻ってきたいです。