Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

サレルノ大学
2021年度10月号 理工学研究科 S.F

  • 環境について

まず街並みについて紹介します。建物は淡い色のコンクリートで統一されており、歩道は石畳で、とてもきれいな石造り古き良き街並みを見ることができます。特に印象的であったことは、家のドアが大きいことです。イメージとしては、教会のドアのようなもので、入り口が広くなっています。そしてあまり平屋は見けることがなく、多くの建物にはベランダがあり、休日はコーヒーを飲みながらゆっくりとくつろいでいる人を良く見かけます。家の中は、床がタイルやフローリングになっており、土足です。私の住んでいるシェアハウスでは、セラミックの暖房が設置されていることも新鮮です。日本との大きな違いは交差点です。サレルノ市街には信号があるのですが、大学周辺は信号機がなく、交差点はすべて環状交差点になっています。そのため、車がよく通る道では、タイミングを見て渡るか、車より先に渡らせてもらわなければなりません。さらに日本と違い右側車線であるため、道路を渡るときには注意が必要です。最後に大学施設についてです。大学の敷地はとても広く、様々な棟があります。私が所属している研究室の棟には、BARと呼ばれるカフェが入っています。そこでは、軽食や飲み物を購入できます。私は休憩にコーヒーを飲んだり、昼食にパニーノと呼ばれるサンドイッチを購入したりします。学生はよく昼食にパニーノを食べるため、昼食時はとても混雑します。その他にも文房具販売している店やコーヒー専用や軽食用の自動販売機もあります。

 

  • 交通機関について

私は、大学に行く際には交通機関を使いませんが、サレルノ市街に行くためには、交通機関を使用する必要があります。私が利用したことがあるのは、バスと電車です。バスは、日本のように現金での支払いではなく、先にバス券を買う必要があります。バス券は、街にあるタバッキというお店で購入することができます。私は購入したことがありませんが、ネットでも購入することもできるそうです。バスの乗り方については、バスが近づいてきた時は手を挙げてバスを止めます。そして、バスに乗車してすぐにバス券を打刻機に通します。バス券は、約90分間乗り放題になっていて、打刻した時間から適応されます。バスの運転手には確認されませんが、たまにバスの中に警察官が乗り込んできてバス券を確認されることがあります。もし打刻していなければ、罰金を科されることがあるので注意が必要です。そして目的のバス停の手前で降車ボタンを押します。イタリアのバスでは、次のバス停の案内もなく、バス停の目印がない場合もあります。そのため、目的の場所をよく確認し、目印を見つけておくと役に立つかもしれません。一方、電車のチケットは、駅の自動券売機かネットで購入することができます。チケットは、ホームか自動券売機の近くに打刻機があるので、打刻を忘れないように気を付けてください。日本のように改札口はないため、駅員さんにチケットの掲示を求められたときに、チケットを見せれば問題ありません。このように少し日本と違いはありますが、イタリアで生活するには欠かせない交通手段となっています。