Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

サレルノ大学
2023年1月号 理工学研究科 S. F

  ①この留学を振り返って

約4ヶ月間の留学生活でしたが、たくさんの思い出があります。最初は何もわからない状況でしたが、研究室のメンバーに実験方法を教えてもらい、教授と研究内容についてディスカッションをすることで、段々一人で実験を行うことができるようになりました。また、この留学のメインである研究も最初は試料作製がうまくいかず、期間内に結果を残すことができるか不安でいっぱいでしたが、最終的には教授に褒めてもらえるぐらいの研究結果を残すことができました。これは、研究室のメンバーと教授のおかげです。本当に感謝してもしきれないぐらいです。それだけではなく、私の研究室では様々な国から学生が集まっているので、多文化の交流をすることができました。一度も海外を訪れたことがない私にとっては、とても刺激的な経験で、価値観が少し変わった気がします。今までに経験をしたことがない問題にぶつかることも多かったですが、周りの人の力を借りたり、自分自身で解決したりすることができるようになったと思います。大変なことも多い分、得られるものも多いと思います。私は心から留学をしてよかったと思っており、この経験は一生の宝物の一つです。うまく文章に書きまとめることができませんが、留学をするとこの気持ちを理解してもらえると思います。そのため、留学を悩んでいる方には、ぜひとも留学をお勧めします。また、留学を考えている方は、できるだけ長期間留学することをお勧めします。

 

②留学経験をどのように活かすか

留学をして身についたと感じることが一つあります。それは問題解決能力です。上記にも記載しましたが、これまでいくつもの問題にぶつかりました。その度に、自分自身で問題を解決してきました。海外にいると、他人に助けを求めるにしても自分自身で考え行動に移さなければなりません。最初は誰かに声をかけることさえためらっていましたが、今はどんな問題でも解決することができる自信があります。この能力は、社会人になったときにも活用できると考えています。特に新入社員の間は分からないことが多く、問題を一人で解決することが難しいと思います。しかし、自分自身で解決方法を考えたうえで、上司に相談して解決することが、留学で経験したことを活かすことに繋がると思います。また、留学を経て、物事を多角的観点から考える必要があると改めて感じました。以前は日本にのみ焦点を当てており、得られる情報も限られていました。留学先では文化の違いに触れ、今までの自分の視野の狭さに気づきました。そこで、物事を自分の視点から考えるのではなく、情報を集め、他の人の意見に耳を傾け、多角的視点から考えられるように意識していきます。それだけではなく、この留学経験を生かすべく、海外を視野にいれて機会があれば海外出張に自ら進んで挑戦したいと考えています。