授業紹介
こんにちは。今回は後期に履修した授業について紹介します。
サピエンツァ大学では留学生は学部学科関係なく自由に授業を受けることができます。私の場合は、前期はファッションに関する授業を履修していましたが、ローマでの生活を通して現地でしか学べない歴史や、非英語圏から見る英語教育に関心を持ち、後期ではHistory of MusicとSecond Language Acquisitionを履修しました。
History of Music
イタリア発祥のオペラを通して音楽の歴史を学ぶことに興味があり受講しました。歴史や基本的な技術だけでなく、ジェンダーやオリエンタリズムの観点から、中世ヨーロッパの歴史も学びました。この授業では生徒の意見を述べる機会が多く、様々な国の学生が一つの作品に対する考えを聞くのが非常に興味深かったです。特に「Madama butterfly(蝶々夫人)」を通して、西洋から見た日本のオリエンタリズムについての授業は印象的で、西洋の日本へのステレオタイプを肌身で感じることができました。
Second Language Acquisition
第二言語として英語を学ぶイタリアの英語教育に興味を持ちました。この授業では将来言語教育に携わることを目標に、文学作品を通して第二言語を教える方法を学びました。主に授業内容は英語教育でしたが、英語に限らず第二言語教育における研究の歴史に触れ、日本語も独自の言語として何度か取り上げられました。
日本とイタリア
ローマで生活していると日本人に遭うことはほとんどなく、街中で見る多くのアジア人が中国や韓国の方々です。(私の住んでいる地域も関係しているかも知れません。)それもあってか、私が日本人であることを伝えると珍しがられることが多いです。時には私が日本人とわかった途端、急に対応が優しくなることもありました。そして皆口を揃えて、「日本はいい国だね」と言ってくれます。少し複雑な気持ちになることもありますが、イタリア人が日本に好感を持っていることを感じると嬉しく思います。また日本人にとってイタリアが憧れの国であるようにイタリア人にとっても日本は魅力的な国であることがわかりました。
また先日ローマ市内で開催されている国際映画祭の日本デイに行ってきました。昼の部では浴衣の着付けや習字のレクチャーなどが行われ、夜の部では四国をテーマにショーと映画上演がありました。映画上演前のショーで、阿波踊りのパフォーマンスがあり、会場全体で盛り上がりました。そしてその後メインイベントの映画では細田守監督の「龍とそばかすの姫」が上演されました。会場はほぼ満席で老若男女年齢問わず多くの人が参加しているのを見て、改めて日本がイタリアで愛されていることがわかりました。