Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ローマ・ラ・サピエンザ大学
2022年5月 国際学部 M.A

カルチャーショックについて

こんにちは。今回はカルチャーショックについてお話しします。

まず一つ目は大学での勉強方法です。イタリアの大学では基本的に出席は取らず、学期内での提出物や試験で成績がつけられます。また、ほとんどの授業では、参考文献や書籍が提示され、それらをもとに試験が作られます。そして生徒は試験までに提示された本を読み進め試験に備えます。ですから、全く授業に出席せずに、自分で本を読んで勉強する生徒も多くいます。現在はコロナの影響もあり、自宅からオンラインで授業を受ける生徒が増え大学の通い方もさらに自由になっているようです。このようにイタリアの大学では勉強は非常に自由です。一方で、試験勉強はたくさん本を読まないといけなかったり、膨大な量の情報を暗記しないといけなかったりと大変なので、自分で自分を管理する力が問われる点が日本との違いだと感じました。

二つ目は家族の関係性です。ヨーロッパの国は日本に比べると家族のつながりが強いですが、中でもイタリアは家族で過ごす時間を大切にしていると感じます。もちろん家庭によって程度は異なりますが、祝日や家族の誕生日は家族揃って過ごすのが当たり前で、留学生たちも少しの休暇でも実家に帰る人たちが多いです。実際にナポリ出身のルームメイトは、ローマから3時間かけて、家族の誕生日や少し休みができると頻繁に実家に帰っています。時には「日帰りで家族とランチしに行ってくるね」と言って帰ることもあります。そのほかにも、家族同士での電話の頻度が多いことも驚いたことの一つです。友人はなんと1日に3回も家族と電話しているそうです。最初の頃は驚きでしたが、今では日本が家族とのつながりが薄すぎるのかなと思うようになりました。日本に帰ったらもっと家族との時間を大切にしたいと思います。

ローマの文化

イタリアといえば日本と並ぶ食の国です。次にイタリアの楽しみ方を食の面から紹介します。

〜朝は甘いものとコーヒーで軽く済ませましょう〜

イタリア人の朝は非常にスピーディーです。ビスケットやコルネット(クロワッサンをさらに甘くしたもの)とカフェラテやマキアートが定番メニューです。イタリアではカフェをバールと呼び、バールではカウンターで立ち飲みができます。特に朝は飲み物と食べ物を注文して、カウンターでささっと食べてその場で支払いを済ませてものの数分で出ていくのがイタリア流です。

〜コンビニ感覚のピザとジェラート〜

イタリアに滞在するならピッツェリアが便利です。ローマのピザは薄く、味付けもシンプルで小腹がすいた時にお勧めです。その場で切ってもらえるので好きな分だけ注文できます。そして、何か甘いものが食べたいときはジェラートをお勧めします。イタリアのジェラートは一度食べると普通のアイスでは満足できなくなります。その濃厚でとろける食感から溶けるのがものすごく早いので、暑い季節は夕方以降に食べるのをお勧めします。晩御飯の後に締めのデザートとして夜ジェラートを食べるのもイタリアの楽しみ方の一つです。

〜アペリティーボ〜

アペリティーボはイタリア語で食前酒という意味で、夕食前にバールなどで軽食とお酒を楽しむイタリアの代表的な文化です。お酒を頼むと軽食がついてきます。Spritzというオレンジ色のお酒が定番で、お店によって作り方や出てくる軽食が異なるので、色々巡ってみても楽しいです。イタリア人にとってアペリティーボは友人や同僚と交流を深める重要な文化です。