①余暇の過ごし方
履修する講義数にもよりますが、留学中は日本にいる時よりも自由な時間が増えました。大学にはジムが併設されており、タリン大学の学生はかなり安く利用できるので、朝や授業後に行っています。授業は昼前か夕方には終わるので、その後は図書館で勉強をしたりしています。また、課題が無い時は趣味の編み物をしたり映画を観たりして過ごしています。日本にいた頃には感じられなかった時間の余裕を日々感じていますが、むしろ多すぎて暇に感じてしまうこともあります。平日は図書館が開いているのでいいのですが、休日の特に日曜日は全ての図書館が閉まっており、外で落ち着いて勉強したい場合は近くのカフェに行くしかありません。ですが、普段は人の空いているカフェも日曜日だけは混雑し、座れないこともあります。エストニアは大きな国ではない為エストニア各地に日帰り旅行も行けるので、授業の無い日や週末は少し遠出してみるのもいいかもしれません。また、私は日本にいる間は最低限の料理しかしなかったのですが、留学してから色々なメニューに挑戦するようになりました。ドーナツを作ってみたり、母からレシピを教えてもらってそぼろ丼を作ったりしました。最初は料理に対する苦手意識がとても強かったのですが、今では良い暇つぶしと気分転換になっています。エストニアはまだまだ寒いですが日照時間が長くなり、春の訪れを感じられるようになりました。これからは、また港で海を眺めるのも良いなぁと思っています。
②日本語チューター
タリン大学人間哲学部には日本研究コースがあり、日本語や日本文化について幅広く学んでいる学生がいます。3週間ほど前から、私はそのコースの生徒の一人にチューターとして日本語を教えています。彼はすでに中級レベルの日本語を話せるので、主に会話練習をしたり一緒にニュースを読んで分からない部分を解説したりしています。実際に日本語を教えるとなると文法や単語の説明が難しく、私にとっても学ぶことがたくさんあります。言葉だけでなく、日本文化やエストニア文化について新たに知ることもたくさんあります。この前、お互いの国の民話の話になり『桃太郎』をエストニアに翻訳する課題を見せてもらいました。桃太郎と聞けば「どんぶらこ どんぶらこ」というフレーズが思い浮かぶかと思いますが、彼が課題に選んだ『桃太郎』は「つんぶくかん つんぶくかん」という擬音で桃が流れる様子を表しており、私は初めてその擬音を聴いたので驚きました。他にも、日本ではバレンタインデーでは主に女性から好きな人・恋人にチョコレートを贈ったり、友人同士で交換したり家族にあげたりするイメージが強いと思います。ですが、エストニアでは「友人の日」と呼ばれており、友人に日頃の感謝を込めてお花を贈るそうです。日本語チューターは文化や言語について改めて知ることが多く、楽しくやりがいがあります。また、自分の母語と文化について学んでくれている人がいることはとても嬉しいです。もし、龍谷大学内や留学先でチューターを募集していたら、ぜひチャレンジしてみてください!