①カルチャーショックについて
こちらに来て日本との違いを感じたことはいくつかありました。UCCに通う現地の学生のほとんどは大学の寮、もしくは大学の近くのアパートやシェアハウスなどに住むのがほとんどなのですが週末になるとみんな必ず実家に帰ります。アイルランド南部の都市だとバスや電車などで2、3時間ほどで帰れるようです。毎週末帰る人もいれば、2週間に1回という人もいます。家族との時間をとても大事にしている国民性の表れだと感じました。一番驚いたのは、夜10時を過ぎるとクラブへ向かう若者(特に女の子)が上着を着ずにノースリーブの短い丈のワンピースで出歩いていたことです。もちろん今の時期は普通にコートとマフラーは必須の寒さです。見た目はすごくセクシーなのですが見てる方が寒くなるので上着を羽織って欲しいです。基本的にこちらの人は薄着が多い気がします。あとは雨でも傘をささずにフードでしのぐ人が多いです。こちらの雨は日本と違って霧のような小雨が多いので確かにフードでも大丈夫な気はしますが…。ヨーロッパの人々にとってはこれが普通なのかもしれません。他にも色々と日本との違いを感じたことはあったのですが、3ヶ月も住んでいると慣れてきたのかあまり気にならなくなりました。
②授業について
UCCに留学することの魅力のひとつとして授業の選択の自由さが挙げられると思います。私たちvisiting studentは特定の学部に所属しないので、すべての学部から授業を選択できます。留学生用の必修科目はありませんし自分の興味のある授業だけを受けられる大学はなかなか珍しいのではないでしょうか。現地の学生と共に受けるものもあれば留学生向けの科目まで幅広くあります。1セメスターで最大30単位まで取ることができます。だいたい1科目が5〜10単位なので半期で5、6科目の授業をとることになります。今回は私が受講している授業の一部を紹介します。
Modernism in Europe
この授業は主に19世紀の印象派から第二次世界大戦までのモダンアートと呼ばれる作品の分析や比較、時代ごとの特徴などを見ていきます。20人程度の少人数で基本的にレクチャー形式で、たまに4人くらいのグループで作品の特徴について意見を出しあったりします。個人的にこの時代の美術が好きなのですごく楽しいです。クラス内のテストが1回と2500字のレポートが1つありました。
Exploring Irish Traditional Music
この授業ではアイルランド伝統音楽の特徴や歴史、有名なアーティストなどをレクチャー形式で紹介するものです。授業の中で出てきた曲を実際に聴いたり、UCCの音楽学部に通う学生がフルートとフィドル(バイオリン)で生演奏をしてくれたこともありました。課題は1200字と2000字のエッセイが2つ出されました。アイルランドならではの授業ですし先生もとても優しくてかわいいのでオススメです。
Geography of Tourism
この授業ではアイルランドを中心にヨーロッパの観光事業について学びます。日本ではあまり馴染みのないようなヨーロッパの小さな都市が観光事業によってどう発展したか、どのような経済効果があったのかなどをテーマに分けて教えてくれるレクチャー形式になっています。授業のスピードが速く、先生の言ったことをそのまま書き写したりしないといけなかったりと初めはついていくのに精一杯でした。なので復習は必須ですね。しかし授業内容がとても興味深いものだったので私はすごく楽しかったです。質問すれば先生も優しく答えてくれます。この授業は学期末のテストのみの評価でした。テストについては後のマンスリーレポートで詳しく書きたいと思います。
今学期はあと2つ講義を取っていました。どの授業もレクチャーだったのでディスカッションやプレゼンなどはほとんどありませんでした。後期からはもう少し自分の英語を使えるような授業にもチャレンジしてみたいと思います。