グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ユニバーシティ・カレッジ・コーク
2018年12月号 国際学部 H.M

身の回り・危険を感じたこと

自分はこれまでニュージーランドやイギリスを旅して、あまり危険だと思うようなことがなかった。幸運なことに夜中に1人で出歩いても、これまで全く何の問題にもならなかった。しかし、アイルランドに来てからいくつか注意したい点ができたため、ここに書いておきたい。

まずは、海外でのよくある犯罪でスリ・置き引きなどが挙げられる。自分はこれまでそのようなことが身の回りで起こるとは考えもしなかった。実際に現地の知人に夜に出歩く際には大きな額の現金を持ち歩かないこと、財布を持たないように注意されていた。それまでは大げさだと考えていた私だったが、ある日実際にスリにあって少額でも現金を盗られてしまったことがある。その日は現地の音楽祭でパブにおり、おもむろに輪に入ってきた若い男性にカバンを開けられ中から現金を盗られたのだ。幸いにも他のカード類を盗られる前に気がついたので、被害は現金だけですんだ。その場にいた知人に説明している間に、犯人はいつの間にか消えていたので手馴れたものだと驚いてしまった。お酒の席で混雑している店内では、このような事件が少なくないと現地の元セキュリティ職の知人が後で教えてくれた。

その他にも、私の住んでいる寮は大学と街の中心地からやや距離があるため、徒歩で帰ると小一時間ほどかかってしまう。道中にショートカットができる小道があるのだが、日中ならまだしも夜はライト一つもなく、また稀にホームレスが道の真ん中で寝ているということもあり、怖い思いをしたことがある。付近には地元でも有名なガラの悪いタイプのジプシー集団が生活している区域もあり、一般的に安全といわれているコークであるが、最低限の心がけが必要であると身をもって感じた月である。

 

人との関わりあいについて

「せっかく海外に留学しに来ているのだから」、これまで留学してきた場所でよく言われた言葉である。留学をして現地で生活することで、ここでしか会えない人との関わりができることは留学のメリットの一つだといえる。他人と接することで今まで知らなかった自分の側面に気がつくこともできる。私は同じアパートのフランス人と行動する中で、自分はとても几帳面で綿密に物事を決めていたいタイプの人間であることがわかった。

世界の色々なところから来た人間と話をするのは、非常に面白いことだ。一方で、それは非常に気力を消耗することでもある。実際に私は過去の留学で無理をしたあげく、自分のことが大嫌いなネガティブ人間になってしまった。同居している日本人学生は「最近は英語も喋れていないし、こっちの友達も全然作れない。自分がダメな人間に感じる」という。このように、留学をしているというプレッシャーから気を病んでしまうことも少なくないのでは、と感じた。そこで、「自分としての時間(無理をしない)」と「留学をしている時間(ある程度の無理)」のバランスを持って分けて考えるということが大事だと自分の中で考えた。

一日中家にこもり家事をしたりYouTubeを見たりという時間は、自分の精神のための時間。新しい人と会ったり、アクティビティやイベントに参加したりという時間は、留学から得られるメリットを最大化する時間として、バランスを取ることが大事だと感じている。私のような貧弱な人間はこうして、上手にバランスをとって生活していくのが良いのだと留学半ばにして気がついた。