余暇の過ごし方
9月-来5月の留学だと、アイルランドでは2セメスター分、つまり1年の大学カリキュラムを終えたこととなります。セメスターの間には通常3週間から1ヶ月ほどの休暇があり、この期間はそれぞれの学生が好きなことをして過ごしています。図書館をはじめとする大学の設備はこの間は閉まります。また多くのヨーロッパ出身者はこの長期休みに自国の家族の元へと戻るため、学生寮はこの期間だけは閑散としています。居残り組みでパーティーや、どこかへ出かけたりなどもします。
アジア圏出身の学生の多くは国に戻らず、この期間を利用して海外や国内旅行に出かけるのをよく耳にします。アイルランドは立地が良いため、お隣のイギリスやフランス、ドイツなどな主な旅行先です。格安のLCCもあり、私が利用した時は二カ国を飛んで70ユーロ(約1万円)ほどでした。
私はクリスマス休暇の際に人生で初めての海外一人旅を経験しました。行き先はマルタとスペイン南方。この期間は一般的な旅行シーズンからは外れているためか、宿代や交通諸経費などがやや安値になっています。同じアパートの友人たちはフランス、ドイツ、イタリア、オランダなどを巡ってきたと話していました。
アイルランド国内にもまだまだたくさん素敵な場所があります。バスやツアーなどを利用すると有名な場所には簡単に行くことができます。イギリス領の北アイルランドも南のコークとは街並みや雰囲気が違うのでオススメです。
フリーテーマ:コークのここが嫌だ
コークに住み始めて半年が経ち、生活にも慣れてきたところでコークがどのようなところか段々とわかってきました。ここでは現地の知人から聞いた話もまとめて、この街のやや不便なところを紹介します。
まずは医療制度から。
無料(国の保険割引)で受けることのできる医療制度がアイルランドにありますが、これに対する需要が高く必要な患者に医療を提供できていないという点がある。私は大学付属クリニックで予約を取った時は一番早くて2週間後の診察でした。現地の知人は胃の摘出手術をするために8年も待つことになる、と話していた(それまでに死んでしまうかも、というジョーク付きで)。コークに住んで8年の看護師である別の知人も国民保険の医療制度にはかなりの難色を示していました。
次に、道路設備の問題。
道路はあちこちに凹凸やつぎはぎがあり、自転車で毎日通っているとすぐにタイヤが破けて使い物にならなくなってしまう。また、雨はよく降るのに排水設備はザルですぐに大きな水溜りが道路のあちこちに出現する。車が通るたびに2メートル超えのスプラッシュができるため、頭から水がかかってザブザブな人もよく見かける。
交通渋滞も深刻で、朝の時間(7-9時前後)と夕方(5-7時)に特に大きな渋滞が発生することがある。これにかかってしまうと通常は15分で帰れる道も40分かかることがよくある。コークの人口の増加率と都市のインフラ整備が追いついていないような感覚があるのはこれだけではない。学生の寮や家がみつからない問題もあり、友人はアコモデーション詐欺にかかって大金を失くしてしまった。
平和で、こじんまりとしていて素敵な街ではあるが都市化が進むなかで大小さまざまな問題があるのだなと感じた。