Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ゲント大学
2023年2月号 国際学部K.M

①試験について

 ゲント大学の試験期間は約1ヶ月ほどあります。龍谷大学と比べて長めの試験期間が設定されており、気が抜けない日々が続くので気疲れします。とはいっても、1ヶ月間丸々試験が行われるというわけではなく、授業によってかなり日がばらけているので適度に息抜きをしながら望むと良いでしょう。レポートタイプの授業は12月中に提出できるものも多いので、早めに計画的に進めておくと少し楽になります。試験はレポート試験、記述試験、そして口頭試験があります。口頭試験のハードルが高いことは前々からわかっていたので、レポートで評価をされる授業を多く取りましたが、それでも想像を絶するほどハードでした。1レポートにつき最低5000ワードは当たり前なので、精神的にも体力的にもかなり疲弊します。前期からECTSが高いものを履修しすぎるとかなりしんどくなるので、ECTSが低いものもバランスよく履修することをお勧めします。言語習得系の授業が比較的簡単だと友人から聞いていたのですが、私の場合、GS学科に所属しているために言語習得系の授業では単位認定を受けることができないので履修を断念しました。オランダ語やフランス語など、ベルギーで役に立つ言語を一から学ぶことができるので、履修できる方にはおすすめです。

 成績に関してですが、講義に出ている出ていないはあまり関係なく、いかに講義内容の理解がすすんでいるかが重要になってきます。一番有効なのは、教授とアポを取って相談をしに行く、または講義中に積極的に発言することです。教授に顔を覚えてもらうことも重要だと思います。積極的な姿勢が伝わっている学生ほど成績が良い傾向にあると思います。しかしながら一度も講義に顔を出していない学生がかなりの高得点をとってパスした、という話も聞きます。ゲント大学では、学生がそれぞれに合ったスタイルで試験に臨むことができると思います。

②危険を感じたこと(2月更新)

 以前、身の危険を感じたことについて書く機会がありましたが、その当時はあまり危険な目に合っていませんでした。しかしながらつい先週ですが、海外らしい危険を感じる機会がありました。そこまで夜も遅いわけでもなく、人通りもある大通りを歩いていた時のことでした。すると、物陰から突然中学生ぐらいの男子3人組が突然現れ、私の周りを取り囲み、こう言いました。「10ユーロでコカインを買ってくれ」そして彼らは一発で私が日本人であるということを見抜き、こんにちは、など日本語でも話しかけてきました。本当に中学生ぐらいに見える幼い彼らがコカインを売るほど大量に持っているわけがないと私は思い、本当の狙いは財布や携帯などの貴重品を奪うことなのではないかと、いろいろ考えを巡らせました。そして、貴重品を身に付けている場所を悟られないように注意しながら、法律がダメだの留学の決まりでダメだの必要ない理由の数々を淡々と言い続けたところ、彼らはあきらめてどこかに消えました。

ここへきて初めて身の危険を感じる機会になり、貴重品を分散して持ち歩くことや現地の友人と共に行動することの大切さに改めて気づかされました。やはりアジア人が街中を歩いているとどうしても目立ってしまい、犯罪の標的に簡単になり得ると思います。いくら治安が比較的よいゲントとはいえ、こういったことが起こります。私は幸い傷つけるようなことはされてはいませんが、いつそんな目にあってもおかしくはないと思います。かといって危険におびえすぎると、せっかくの留学生活も楽しくないと思うので、最低限自分の命を守るという意識で暮らすことが良いでしょう。

以上で2月号は終わりにしたいと思います。