①環境について(大学施設/サービス、住居、街並み)
ヤギェウォ大学の大学施設は日本の大学のようにキャンパスが一カ所にまとまっているわけではなく、学部ごとに建物が街のいろいろ場所にあります。授業によって向かう建物が変わるため、移動が多いと感じます。建物ごとに設備や雰囲気は変わりますが、どこも勉強に集中できる良い環境です。
クラクフの街並みは、歴史的な建物が多く落ち着いた雰囲気があります。街の中心部は石畳に道が続いていており、歩くだけでも特徴的な景色です。また中央市場広場という観光客が多いエリアもあります。そこには、レストラン、カフェ、バー、クラブなどが建っています。基本的にその中央広場付近で食事をすルことが多いです。クラクフの中央広場のレストランは日本とは違い、テラス席が設けられていることが多く、クラクフの街並みを見ながら食事を楽しむことができるので、旅行するにはお勧めです。クラクフは全体的に治安はよく、生活するうえで特に不安を感じることはないので、留学を考えている方にもお勧めです。
私の寮はPiastという寮で基本的に二人部屋で、現在はレバノン出身の学生と一緒に生活しています。部屋は大きくないですが、ベッド、机、収納スペース、冷蔵庫などがあり、日常生活に必要なものは揃っており、生活自体は問題なく行えています。キッチンやランドリーはシェアタイプで、ランドリーを使うには予約が必須で、支払いは現金が必要です。海外の学生と共同生活をする中で、生活リズムや文化の違いを強く感じることがありますが、これも留学でしか味わえない貴重な経験となっていると思います。
②留学中の課外活動について
私は留学に行く前から、自分が幼い頃から続けてきたサッカーを通じて、現地の人々と交流し、新しい仲間を作りたいと考えていました。サッカーは私にとって単なるスポーツではなく、言葉が通じなくても互いに理解し合える、いわば共通言語のような存在だと思っています。そこで渡航後すぐに大学のサッカー部に参加してみました。しかし、練習中の会話はすべてポーランド語で行われており、留学生は練習には参加できるものの、正式なチーム登録や試合出場は難しいという制限がありました。
そこで、現地の学生に直接相談したり、Facebookのコミュニティページを利用したりして、新しいチームを探しました。その結果、多国籍のメンバーが集まるクラブチームを見つけることができました。連絡を取ってみると、参加するにはセレクションを受ける必要があると言われ、練習に参加し実力を試す機会を得ました。緊張しながらも、今までの経験を活かして真剣にプレーしたところ、合格することができ、正式にチームの一員として活動できるようになりました。
現在、このチームでは週に2回の練習があり、週末には試合が行われることもあります。練習中の指示や戦術の説明はすべて英語で進められ、プレーと同時に言語を理解し対応する必要があるため、私にとっては大きなチャレンジです。それでも、チームメイトは私が理解できるまで丁寧に説明してくれ、わからないまま置いていかれることはありません。試合に向けて意見を交わしたり、練習中にミスを共有したりする中で、少しずつチームの雰囲気や考え方にも馴染んでいけるようになってきました。
まだ言葉の面では苦労が続いていますが、サッカーを通して語学とスポーツを同時に学べるこの環境は、私にとって非常に貴重な経験です。海外でプレーするという目標を実現し、ひとつのチームの一員として日々成長できていることに、大きなやりがいを感じています。留学生活の中で、この活動を通して英語力だけではなく、異なる価値観も得られると考えています。