①カルチャーショックについて
フィンランドでの留学生活において、カルチャーショックを感じたことはあまりないかもしれません。文化の違いはありますが、ショックを受けるほどではなかったかなと思います。ヴァーサに来て最初に驚いたことは、横断歩道で車が歩行者を優先してくれることです。横断歩道を渡ろうとするとほとんど毎回車が止まってくれることにとても感動したのを覚えています。あとは、スクーターの利用が多いことです。雪の降らない季節には、あちこちでレンタルスクーターが置かれているのを見かけます。日本とは違い道が広いので、安全に利用できるのだと思います。私は使ったことがないのですが、友人いわく、意外とスピードがでて怖いらしいです。
フィンランドには、オーバーオールを着る学生文化があり、大学と学部によって色が分けられています。オーバーオールにはイベントやsitsit(学生パーティー)に参加したり、何かの組織団体に所属したりすることでもらえるワッペンが縫い付けられています(所属しなくてもワッペンのみ購入できる団体もありました)。多くの学生はそのオーバーオールを着てイベントに出席します。ぎっしりワッペンがある人からスカスカな人、左右で色が違う人、アクセサリーをつけている人などオーバーオールに個性が出ていてとてもかわいいです。私は留学前からオーバーオールを楽しみにしていたのですが自分のミスにより購入できませんでした。今でも後悔しています。ちなみにヴァーサ大学は赤色です。
夏から秋にかけて、イベントやsitsitが多いためか、オーバーオールを着てスクーターに乗った学生をよく見かけました。
②フィンランドのメーデーについて
5月の出来事ではありますが、少し紹介したいと思います。
毎年5月1日のメーデは、フィンランドではVappu(ヴァップ)と呼ばれる祝日です。一週間前からたくさんのsitsitが開催されていて街も賑わっていました。私は前日のオープニングセレモニーを見に行きました。Vappuは前日の4月30日18:00に銅像に白い学生帽を戴冠することで始まり、それと同時に広場に集まった人たちも白い学生帽を被ります。フィンランドでは高校を卒業すると白い学生帽をもらうことができるらしく、学生からお年寄りまで白い帽子を被った人で賑わっていました。ヴァーサってこんなに人いたんだなと思うほど多くの人が街に出てVappuをお祝いしており、長い冬が明けたことを実感しました。
全然関係ない話になるのですが、フィンランド人の性格や感覚(?)を知るために、”Finnish nightmares”というウェブ上にアップされている短いお話が面白いのでぜひ興味のある方は調べてみてください。フィンランド人であるマッティが日常生活の中で、どんな状況に対して不快になるのか、または恥ずかしくなるのかが絵と共に説明されており、それが日本人とそっくりで思わず共感していまいました(私だけかもしれません)。「マッティは今日も憂鬱」という題名で翻訳、書籍化もされています。
Vappuのオープニングセレモニーの様子