Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2010年12-1月号 経済学部 K.I

・冬休みについて

冬休みは12月23日から1月10日までありました。私の入っている寮の学生達は冬休み前の最後の授業が終わるとすぐに自分の実家に帰ってしまったので、寮はとても静かになりました。しかし、冬休みが終わるとすぐにテストが始まるので年が明けると寮に帰ってきて勉強を始めている学生も何人かいました。

日本でクリスマスと言うと友達と遊んだり、彼氏・彼女と一緒に過ごしたりするイメージが強いのですが、スペインのクリスマスは家族と過ごすというのが普通のようです。

12月に入りクリスマスが近づいて来ると、街中はイルミネーションで飾られたり色々な所にクリスマスツリーが置かれたりしますが、バレンシアは財政的に厳しい部分があるのかイルミネーションはそれほど派手なものではなく、私がイメージしていたものよりは質素な感じでした。

12月28日は日本で言う「エイプリル・フール」の日であり、友達の語学学校の先生は「今度から北極に行ってペンギンたちにスペイン語を教えることになった」と言っていました。

12月31日の大晦日は「noche vieja」と呼ばれ、こちらは家族とではなく友達とパーティをして遊び通すようです。私はいつも行っているBARでパーティが催されたので参加しました。スペインでは新年を迎える時にカウントダウンとして鐘が12回鳴らされます。その12回の鐘に合わせて12個のぶどう(マスカット)を食べきると新年も幸せに包まれた良い年になるといわれています。私もこれに挑戦しましたが、最初の6秒間までは何とか食べられましたが後の6秒間は口に頬張るのが精一杯でとてもしんどかったです。また、大晦日には赤い下着を身につけていると幸福を呼ぶことが出来るとも言われているらしいです。

私はパーティで友達と朝まで遊んで、せっかく新年を迎えたのだから初日の出を見に行こうと海まで行きました。しかし、その日は曇りだったので初日の出を見られたのはたったの10分間だけでした。

日本ではクリスマス・大晦日を終えると一段落してゆっくりと過ごしますが、スペインでは再びクリスマスが訪れます。それは1月6日の「Dia de los Reyes Magos(三賢人の日)」と言う日です。スペインの子どもたちはクリスマスと合わせて2回プレゼントがもらえるようです。しかし、普段の行いが悪い子どもには炭のお菓子がプレゼントされるようです。

この日には「Roscon」という円形のケーキにクリームやフルーツの乗ったケーキを食べます。この中には小さな人形が2つ入っており、幸運を表す人形と不運を表す人形が入っています。不運を表す人形を当てた人は来年のRosconの代金を支払わなければなりません。

こういったイベントが立て続けにあるのでスペインで過ごした年末は一生忘れることのできないものとなりました。

・ビザについて

ようやく1月に入ってビザを取得することが出来たので、ビザについて少し報告しようと思います。まず現地のビザを取得するためには、普通3回(交換留学生は2回)指定の警察に行く必要があります。

1回目:初めて国際部に行く時に渡されるビザ申請用紙を渡し、授業登録が終了したことを国際部の人に伝えると国際部の人が警察に行って申請してくれます。

2回目:1回目から約3カ月経つと申請用紙に書いた住所に銀行の振り込み用紙が送られてきます。銀行にお金を振り込み、警察に行くと指紋を採取され、その時に渡されるチケットとパスポートを持って約40日後にまた来るようにと言われました。

3回目:約40日後に行くとカードを渡されます。これでビザに関する手続きは終わります。

2回目までは特に問題もなく出来たのですが。最後のビザ受領の時には時間がかかりました。

ビザを受け取ろうと警察に行くと「列があるのでそこに並んで順番を待っといて」と言われたので待っていました。しかし、何の説明もなくその日の受付は終了されました。何故終わったのかと周りの人の話を聞いてみると、その理由はただ単に終わりの時間が来たので終了したとのことでした。整理券も何も配っていなかったので、列に並んで待ってさえいれば受け取れると考えていたのが甘かったようです。

もう1度平日に警察に行くと今度はビザに関する事務所は休みでした。警察なら毎日やっていると考えたのが間違っていたようです。

3度目の正直でやっとビザを取得することが出来ました。日本を基準にしてきっちりと仕事をこなしてくれるだろうと考えていたら、こちらではストレスがたまっていく一方です。なので、いつかは終わるだろうと気楽に構えるのが一番だと思います。