Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バレンシア大学
2024年 6月号 文学部 S.Y

①この留学を振り返って

スペインから日本に帰国して約1ヶ月が経ちました。日本の生活は快適ですが、どこか退屈に感じることもあり、スペインでの生活が恋しくなる日が多くあります。

約10ヶ月の留学生活を振り返ると、本当にたくさんの出来事がありました。最初はスペイン語が全く話せず、友達と意思疎通するのにも苦労しました。また、日本のように行政システムが整っていないため、ビザの申請が大幅に遅れたり、寮の食事があまりにもひどかったりと、苦労は尽きませんでした。しかし、時間が経つにつれ、自分でできることが増え、友達の作り方やスペインでの暮らし方も徐々に理解できるようになりました。留学生活の最後の3ヶ月には、日本に帰ることが辛く感じるほどで、友達と出かけたフィエスタでは泣いてしまったこともあります。本当に素晴らしい人たちに出会えました。彼らは皆、寛容で陽気で夢を持っていて、僕の足りない部分を補ってくれるような存在でした。スペイン語も英語もろくに話せなかった僕を仲間に入れてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。友達のおかげで、リアルなスペイン生活を存分に体験することができました。後半には「スペイン人みたいだ」と言われることもありました。

もちろん、孤独を感じた日もありました。そんな時は、親や友達に電話をして気持ちを打ち明けたり、アジアンマーケットで買った味の素の冷凍餃子を食べたりして、気持ちを落ち着かせました。また23、24歳になっても自分のやりたいことを応援してくれる両親には、本当に感謝しています。

この留学を通じて、日本やアジアが世界でどのように見られているのかを改めて認識することができました。また、スペインと日本を比較することで、日本の「良いところ」や「悪いところ」も新たに見えてきました。さらに、様々なバックグラウンドを持つ人々と関わることで、自分の人生観も大きく変わりました。

「いつか」ではなく、近いうちに必ずまたスペイン、バレンシアに戻りたいです。友達と一緒に出かけたり、お世話になった親友の家族にお土産をたくさん持っていって、感謝の気持ちを伝えたいです。

そして、スペインの友達に勧められたアンダルシア地方にはまだ行っていないので、次こそは必ず訪れたいと思っています。

②この留学をどう生かすか

この留学経験を通して、海外で何かをしたい、生活をしたいという気持ちがさらに強まりました。もちろん、今のままではスペイン語のスキルはまだ足りない部分が多いです。しかし、まだ時間があるので、これからも勉強を続け、将来的には仕事でも通用するレベルにしたいと思っています。そしてひと回りまた成長してバレンシアを訪れたいと思っています。