Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ワルシャワ経済大学
2015年12月号 文学部 M.D

課題テーマ 治安、危険を感じたこと、トラブルについて

ポーランドでは基本的に治安は比較的良いほうだと思います。それに今のところテロは起きていません。ですが、移民問題がヨーロッパ中で話題になっているせいか、フランスでのISテロ事件以降ポーランドも警察の守備体制が固くなってきているのを痛感せざる得ない時が多々あります。最近では、ドイツのミュンヘン市にISによるテロ攻撃が計画されている情報があるとして一時的に駅が閉鎖される事故がありました。このニュースでヨーロッパ全体がテロに警戒する体制を高めていくと思います。更に、治安のことを言えば、ホームレスの振る舞い方にも日本と違いがあります。これは私が経験したことですが、カフェで友達と電話をしていた時知らない男性から声を掛けられました。その時彼は英語で「私はお腹が空いています。片足ケガもしています。食べ物を買うお金も薬を買うお金もありません。どうか私にお金をください。」とせびられました。こんなこと言われたのは初めてだったのでとても戸惑いましたが、丁重に断りました。後にその人はカフェの店員に注意を受けて立ち去っていきました。一般的に日本ではカフェや喫茶店などの飲食店でお金や物をせびられることは滅多に無いのでとても貴重な体験をしました。このように、駅の中や階段に居座っているホームレスは沢山います。私の大学の最寄り駅にもいます。ですが、一度ホームレスの方にお金や物をあげてしまうと他の人にもあげなくてはならなくなり、キリがないので寄付はしないようにしています。

自由テーマ 留学生について

大晦日はポーランドの友達二人とジブリの映画を三本(もののけ姫、借りぐらしのアリエッティ、コクリコ坂から)を鑑賞して感想を言い合いながら過ごしました。もともとアニメや漫画の知識は人並みにはあったのでアニメ好きのポーランド人と話を合わせるのは私にとって苦ではないし、寧ろ日本のアニメーションについて私よりもたくさん知っており、外国ならではの面白い解釈をしているので私にとっても日本の違った一面に触れることができ、とても勉強になります。もはや日本のアニメーションは「特産品」と言っても過言ではないように思います。日本では中々実感することができませんでしたが「特産品」として海外に進出しているアニメーションに精通することは日本好きの友達を見つける上でより効果的だと感じました。同じ日本好きの外国人であっても「日本が好きで日本へ留学してきた留学生」と「日本好きな現地の(ポーランドの)学生」では少し違いがあると思います。前者はあまりアニメーションや漫画などのサブカルチャーに特別重きを置いているわけではなく、日本の文化や言語の面白さに興味を持って留学する傾向があります。一方、後者は「特産物」であるサブカルは奇抜で理解しやすいという特徴があるので、ついつい「日本人=サブカル」というイメージが先についてしまうのかもしれません。