Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

プエブラ栄誉州立自治大学
2024年5月 法学部W.H

①この留学を振り返って

この留学を振り返ってまず思うことは、10か月の留学はあっという間でした。前半の5か月はとても長く感じましたが、後半の5か月はとてもはやく過ぎ去っていきました。スペイン語も全く話せず、日本人が一人もいない環境で不安の中始まった交換留学でした。しかし、その不安は必要ありませんでした。メキシコ人はとてもやさしくしてくれました。自分が困っていたりうまくスペイン語が話せなかったりしても、親身になって話を聞いてくれました。そのおかげで不安が一気になくなりました。また、メキシコについていろいろ教えてくれたり、食事やパーティーに誘ってくれたり、自分がなじめるようにしてくれました。授業でも内容がうまく理解できなかったりしても助けてくれました。これらの助けなしには、この交換留学を終えることはできなかったと思います。感謝してもしきれません。

また、何もかも日本とは異なるメキシコでの生活を通してその国の文化や価値観を知っていく中で、日本の常識というのはあくまでも日本の中の話であることに気づかされました。いままで当たり前に思っていたことが当たり前ではなかった時にカルチャーショックを感じました。しかし国ごとにそれらが異なるのは当たり前であり、互いに尊重しあって、いいところはどんどん見習っていくことが重要であると思いました。自分の視野を広げることができたのは大きな収穫であると思います。

②留学経験をどのように活かすか

留学を通してたくさんのことを学ぶことができました。

一つ目はやはりスペイン語能力です。メキシコではスペイン語が公用語であるため、必然的にスペイン語を話さなければなりません。メキシコに着いたときはほとんど何も話すことができませんでしたが、授業やメキシコ人の友達との会話を通じてかなり話せるようになったと思います。日本に帰国してもスペイン語の学習は続けていきたいと思います。

また、文化も慣習も大きく異なる異国での生活を通して、自分で考えて行動する力や、その場所に適応する力を高めることができました。もちろん日本語は全く通じないので、疑問に思ったことや納得いかないときには自分の意見や考えをスペイン語で言わなければなりません。黙って自分が我慢することは簡単です。しかし、きちんと主張することはとても重要です。理不尽なことがあっても、自分でどうにかして良い方向にもっていく力を身に着けることができたと思います。

約一年間の留学を通して、一回り成長することができたと感じます。まだ将来についてははっきりとは定まっていませんが、この留学経験を生かすことができる「何か」に出会うことができればいいなと思います。