Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

プエブラ栄誉州立自治大学
2018年11月号 法学部 R.F

治安、危険を感じたこと、トラブルについて

メキシコは治安が悪いことで有名ですが、気を付けていれば特に危険なことはありません。しかし、他の日本人留学生の中には財布や携帯を盗まれた人たちもいます。その中でも特に、女性が狙われているように感じます。バスなどの人が密集するような場所ではスリに注意し、携帯や財布などの貴重品をポケットに入れたままにしないようにしましょう。

さらに周りの人からあの地区は危険だから絶対に行ってはいけないといわれた場所には行ってはいけません。特に夜間の一人歩きは危険です。夜間はバスを使うか、Uberがおすすめです。タクシーもありますが、タクシーによる誘拐があるそうなのであまりお勧めできません。誘拐後は臓器売買のために臓器を摘出され後、捨てられるというパターンが多いようです。ほかにもバス強盗などの事件もよく耳にします。しかし、こればかりは防ぐことができないので運に任せましょう(笑)

このように盗まれた盗品は、市場などで普通に販売されています。その売り場の前に普通に警察が立っているのですが、見て見ぬふりをしていました。店主が警察に賄賂を渡していれば、警察も取締はしません。ほかのケースでも同様に警察が動かないことは多いそうです。 メキシコではスーパーや店舗に入るときに大きいかばんは預けなければなりません。これは万引き防止のために行われているようです。日本と違い、それだけ万引きが多いという事です。

いちどスーパーでリュックサックを預けたときに、友人が私のリュックの控えのカードを落としてしまい、そのカードを拾った男性が僕のリュックサックを引き換えて盗もうとしていたことがありました。私のリュックの中にはパスポートが入っていて焦りましたが、幸いにも店員さんが私の顔を覚えていてくれたため、盗まれることはなかったです。

 

バスのストライキ

バスのストライキが発生しました。朝の時点でプエブラ市内を走るほぼ全ての路線がストライキを起こし、たくさんの人が徒歩で会社や学校に向かっていました。その影響で私も学校へ行くことができず、外も危険な様子だったため、一日家で待機しました。その背景には最近開通したメトロブス(電車のような駅を持つ大型のバス)によって従来のバスの乗客が分散したことがあげられます。そのためガソリン代の割に乗客の利用率が低下し、バスの所有者が運賃の引き上げ(6ペソから15ペソ)を発表しました。 さらにこれに加え、従来のバスの大通り(メトロブスが通っている道)の通行を禁止したため、沿線の市民とバスの運転手が所有者の発表に反対してストライキが起こったようです。

そして、メトロブスのために大通りの車線を1車線、犠牲にしたため交通渋滞の要因にもなっています。ちなみにメトロブスの運賃は7.5ペソで、専用のカードがなければ利用することはできません。しかし、メトロブスにも利点はあります。カメラがついているので、強盗のリスクが低下したことと、BUAPの学生は半額で乗車することができます。 このようにメキシコは日本に比べて治安は悪いですが、多くの場合、自分の行動次第で防ぐことができると考えます。しかし、あまり気を張りすぎてせっかくの留学生活を楽しめないのは意味がないので、リラックスして過ごしましょう。