・試験について
わたしは、このセメスターで、4つのクラスをとっていました。それぞれ、試験ではなく、最後にラストペーパーを書く課題が出ました。
①GTUのクラスで、瞑想と祈りの実験の授業
このクラスでは、毎週、毎日瞑想をした日記を書く課題がありましたので、ラストペーパーはA4で3枚。あまり多くはありませんでした。提出日は、12月8日。一番早く仕上げなくてはなりませんでした。課題のテーマは、授業でとりあげた本をテーマにしてもいいし、毎日瞑想することで、どんな変化が自分にあったか、レポートにしてほしい、と言われました。この授業でとりあげた本は、どれも興味深かったです。アウグスティヌスの宗教体験をあらわした『告白』、イグナティウス・ロヨラの『ある巡礼者の記録』、それに、ドロシー・デイやアヴィラのテレサなどを勉強しました。でもわたしにとって、一番糧となったのは、毎日瞑想をつづけたことでした。浄土真宗の僧侶としては、瞑想をする習慣がなかったのですが、毎日仏壇にむかって、仏さまと二人の時間をもつのは、すばらしいことでした。信仰が深まっていくのが、よく分かりました。日本に帰ってからも、このことはレポートしたいと思います。ですからわたしは、自分の瞑想のプロセス・信仰の変化について、3枚のレポートを書きました。
②The collected works of Shinran Ⅰ
この授業のラストペーパーは、今までとりあげた親鸞の著作のどのテーマでもいいので、自分の好きなところをとりあげ、A4で8枚のペーパーを書く、というものでした。わたしは善導の著作をとりあげて、自分の宗教体験のプロセスと照らし合わせて、レポートを書きました。
③Psychological Aspects of Buddhism Ⅱ
この授業のラストペーパーも、今までとりあげた文献・論文の中で、特に心ひかれたものをとりあげて、A4で15枚のレポートを書くというものでした。わたしは、ある論文の中で二河白道について書かれたものがありましたので、それをとりあげ、二河白道が求道者に与える影響と効果、という題でレポートを書きました。
④Independent class
このクラスでは、松本先生と2人で、博士論文を進めるための勉強をしてきました。今回は、方法論について検討してきたので、それについての報告を最後に出しました。A4で2ページでした。
・治安について
治安については、思ったよりもバークレーは悪くないイメージを今持っています。アメリカに来る前には、いろいろとUCバークレーでは凶悪な事件が毎週あるかのようなニュースを見ていましたが、ルールを守って暮らしていれば、大丈夫です。夜中に一人歩きはしないとか、危険なストリートには入っていかない、ということです。実際には、わたしは子供を二人つれていますが、夜9時ぐらいまでだったら、子連れで明るい道を歩くのは問題ない感じです。ただ、近くの公園には、ホームレスがたむろしていて、そこはあまり行きたくない感じがあります。
・自由課題
スーパーでの買い物について。
バークレーには、バークレーボウルというとても素敵なスーパーがあります。野菜や果物の種類がおどろくほど多いのです。バナナだけでも8種類くらいあります。わたしはここで時間をすごすのが大好きです。とにかくフレッシュなフルーツがいっぱいで、オーガニックのものが多いですが、しかも安いのです。メロンなどは大きなものは300円くらいで買えたりします。今一番好きなのは、ザクロです。日本だと、500円はするだろうと思われるような大きなザクロが、90円くらいで買えます。他にも、チーズもさまざまな種類のものが盛りだくさんで売ってあります。ワインの種類も多く、選ぶのに迷うと、オーナーがうれしそうにいくらでも説明してく
れます。時間が無いときに入っても、楽しくてついつい長居してしまうのがこまります。そうそう、入り口にはカフェもあって、おいしいコーヒーを飲みながらカートで買い物をするのは、いつもとても楽しいです。