Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

米国仏教大学院
2015年4月号 文学部 N.D

 

① 現地の学生、友人について

 

現地の(UC BerkeleyまたはGraduate Theological Union)学生はアクティブな学生が多く、クラブ活動や学生運動、企業の立ち上げなどを学業と並行してやっている学生も多いようです。また、一人一人がオープンマインドなところが特徴だと思います。自らの意見を臆するところなく主張して行くので話しを聞く方としても、賛成なのか、反対かなのかの意見を明確に持って聞くことが必要になってきます。日本では「空気を読んで全体の意見を尊重する」全体主義的な面がありますが、こちらでは「個人の権利を行使する」といった個人主義的な側面の方が強いように感じます。先日、友達と歩いていて奇抜な格好をした人を見かけた際に、「あの服装は警察に職務質問されたりしないの?」と聞くと、友人は「彼は彼の権利を行使しているのだから、警察が職務質問したら逆に権利の侵害で訴えられたりして問題になるかもしれない。ここはカリフォルニアのバークレーなんだよ。」と言われて面喰いました。そういった意味で自分の立場を固持するということを求められる場面が多い気がします。「Yes」なのか「No」なのか、その立場をはっきり表明することが求められます。日本でいう「遠慮」というものはこちらでは逆に混乱を招くようです。しかし、こういう環境に身を置くことで自分の意見や立場を再確認するいい機会になっているような気がします。

Conference We HOPE

 

② GTU、IBS、UC Berkeley

こちらで履修する宗教系のクラスとして、大きく分けてみるとGTUのキリスト教学を中心としたクラス。IBSの仏教学を下地にしたクラス。UC Berkeleyの宗教学を下地にしたクラスの三種類になるかと思います。先生にもよりけりだとは思いますが、三つとも授業に出た経験から思ったことを書きたいと思います。まずGTUのクラスは”Contemporary philosophy”というクラスを聴講したのですが、出席されている学生はほとんどが神父か牧師の方なので議論もキリスト教の教義や慣習に則って進むことが多いです。驚くことは、先生の講義が1時間半で残りの1時間半程度は学生と教授の質問や意見による討論によって進捗していくという点でしょう。宗教間対話やもっと広い視野で仏教や真宗を考えてみたいという方におすすめです。次にIBSの授業なのですが、仏教学以外にもチャプレン(臨床宗教師)と云われる病院の終末医療等の実践的な育成プログラムのクラスもあるので学問としてだけでなく、仏教を生き方として学んでおられる他宗派、他文化の方々から学ぶ環境は日本にはなかなか存在しないので大きな魅力かと思います。最後にUC Berkeleyのクラスを前期で履修していたのですが、こちらで一番苦労した授業だったと思います。何よりも進行速度と質問、議論の応酬のスピードが早いです。乗り遅れると何の議論をしているのかわからないということも多々ありました。聞く話によると、UC BerkeleyのPhDに入るには最低でも3ヶ国語はマスターしていることが必要らしく、授業内でも、英語だけでなく、中国語、パーリ語、サンスクリット語等も用いながら討論が進んでいきます。しかし、こういった経験はこちらでしかできないものだと思うのでチャンスがあれば、積極的に履修してみるのも良いかもしれません。

 

IBS Class