Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

米国仏教大学院
2017年5月号 実践真宗学研究科 M.Y

■この留学を振り返って

去年の9月に交換留学がスタートし、この5月でそれも無事終わりました。あっという間の9か月間ではありましたが、実のある留学生活を送ることができたと思っています。私が留学したこのIBSは、アメリカで仏教について学ぶことができる数少ない大学院のひとつです。本願寺のアメリカ開教区であるBCA(Buddhist Church of America)に関連した教育機関ですので、浄土真宗を学べる講義が多くありますが、それ以外にも、禅やテラバーダ仏教についてのクラスも開講されており、幅広く仏教について学べる環境であると感じました。学生も、浄土真宗を学ぶ人だけでなく、禅や他宗、あるいはキリスト教など他宗教からの宗教者も仏教を学びに来ていました。その点では、日本では決して体験できない環境で宗教について学ぶことができ、また、いろいろな人と意見交換をする機会に恵まれました。

 

そのような環境の中で学んだ留学生活を振り返ると、ふたつのことが印象に残っています。一つが、宗教を学ぶことの意義を広い視点で再確認できたことです。日本では、大抵、一般の人の生活にとって宗教は遠い存在です。葬儀や特別な行事の時にのみ宗教と関わります。しかし、こちらでは、宗教は日常の生活の中に入っています。そういった環境と文化のある国で、また移民国家であり、多様な宗教の混ざり合った国で宗教を学ぶことによって、生活と宗教を常に関連させながら学ぶことができたことが、何よりもよかった点です。もう一つは、英語の重要性です。あたりまえですが、人は言葉によってコミュニケーションをとります。そして、母国語である日本語だけでなく、英語で発信することによって、はるかに多くの人々に自分の思いを伝えることができます。学び、自分の考えを持つことも大事ですが、それと同じくらい、伝える力が必要だと気づきました。語学力、表現力、コミュニケーション能力などについて、レベルを上げていくことの重要性を事あるごとに感じた留学期間でした。

そのような環境の中で学んだ留学生活を振り返ると、ふたつのことが印象に残っています。一つが、宗教を学ぶことの意義を広い視点で再確認できたことです。日本では、大抵、一般の人の生活にとって宗教は遠い存在です。葬儀や特別な行事の時にのみ宗教と関わります。しかし、こちらでは、宗教は日常の生活の中に入っています。そういった環境と文化のある国で、また移民国家であり、多様な宗教の混ざり合った国で宗教を学ぶことによって、生活と宗教を常に関連させながら学ぶことができたことが、何よりもよかった点です。もう一つは、英語の重要性です。あたりまえですが、人は言葉によってコミュニケーションをとります。そして、母国語である日本語だけでなく、英語で発信することによって、はるかに多くの人々に自分の思いを伝えることができます。学び、自分の考えを持つことも大事ですが、それと同じくらい、伝える力が必要だと気づきました。語学力、表現力、コミュニケーション能力などについて、レベルを上げていくことの重要性を事あるごとに感じた留学期間でした。

 

■帰国後どう留学経験を活かす予定か

この留学体験を経て、日ごろの生活やものの考え方がより柔軟になったように思います。ちなみに、これを読まれるみなさんは、20代か、30代前半までの方だと思いますが、私の場合は、現在既に40半ばで、仕事もあり、家庭もある中で留学をしました。今回、アメリカ留学に来て驚いたのが、私と同じ年代の方、私より年上の方がたくさんいたということです。おそらく、生徒の平均年齢が私ぐらいだと思われ、社会経験を経てからも、学びなおすことが普通に受け入れられている社会であると感じました。もちろん、ステップアップの為に学ぶ方、具体的な目的をもって学ばれている方もいますが、一方で、学びを生活そのものにしている方もいらっしゃいました。私もそのような方たちと同じで、学びを生活の一部にしています。ですので、私にとっては、今回の留学で多くのことを学べたことが財産であります。これが何かに活かされるかどうかは、目に見える形で現れるかもしれませんし、潜在的なものかもしれませんが、日々の生活の中で、何かを考えるときや、他人と関わるとき、大小あらゆる場面で影響してくるのかなと思っております。留学中こちらでした勉学に関して言えば、もちろん、大学院の研究の中で、この留学で学んだことを研究テーマに組み込んでいきたいと考えており、充実した内容の修士論文が書けると思っております。