Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

カルガリー大学
2015年3月号 国際文化学部 A.M

カルガリーでの生活も残り一ヶ月をきりました。この一ヶ月は、時間が経つのがものすごく早かったです。International Relation のGlobal South のクラスで出された論文の提出期限とマーケティングのグループプロジェクト、フランス語のテスト等で、毎日図書館に通う生活でした。こちらの学生の勉強量は日本の大学生の比にならないとはこのことだと痛感しました。この欧米スタイルの大学生活を経験でき、本当に良かったです。

さて今回は、私が知っているカナダ人、アメリカ人との違いについて少し紹介したいと思います。

カナダは多民族主義国家として、今もなお移民や留学生達が増え続けています。私がカナダを留学先に選択した理由の一つは、この国が英語圏の国々の中で世界の動向や文化を理解するのに最適の場所だと思ったからです。アメリカはMelting Potとして表され、異なった人種が融合、同化し、アメリカ人としてのアイデンティティと文化を確立しています。一方、カナダ人達はMulticulturalism、多民族主義として、異なる人種の文化を尊敬、理解し共存し合っています。実際に、外国人である私にとってもとても住みやすい国です。ここに来てから、より沢山の異なる英語のアクセントも理解できるようになりました。カナダ人達の素晴らしいところは、それぞれのアクセントを聞き取る努力をしてくれることです。つまりそれだけカナダでは多文化を受け入れる文化が根付いており、平等な社会であることが伺えます。また、カナダ人自身はアメリカ人をライバル視しているからか、よくアメリカ人と差別化を図ります。カナダ人はもっと優しい、礼儀正しい、頭が良いなど… 私が、カリフォルニアで旅をした際、アメリカ人にカナダについての印象を伺ったところ「知らない。田舎。アルバータ州って?」のような回答がほとんどでした。アメリカではアメリカ人として、またState 州ごとにも強いアイデンティティを持っており、そこもカナダ人とは少し異なるように思います。私はカリフォルニアとシアトルしか旅行していないので、その他の州の特徴についてはあまり分かりません。しかし、カナダのほうが人口も少なく、全体的にのんびりとした優しい国であるなという印象を持ちました。

今後、アメリカの東側また南側も旅行し、色々な世界を見たいと思います。カルガリーでの7ヶ月の生活を通し、沢山の出会いとより広い価値観を得ることが出来ました。また、ここに来て私のなりたい人間像がより明確になりました。日本に帰国後もこの気持ちとカルガリーでの経験を忘れずに、日本、また世界の市民として社会に貢献出来るよう努力していきたいと思います。