① 試験について
ヒューロンユニバーシティカレッジの科目には、大きく分けてエッセイコースと呼ばれるものと、そうでないものの二種類があります。エッセイコースでは、いわゆるレポートが課され、小テストや試験の有無はコースによりけりです。また、課されるエッセイの数もコースによって異なります。一方で、エッセイコース以外は小テストや試験(Midterm / Final exam)などで成績がつけられます。History, Philosophy, Political Science, Centre for Global Studiesといった、日本人学生がよく履修するコースはエッセイコースであることが多いです。私が二つのセメスターで履修した、または履修中の科目のうち、Intro to Basic Academic Writing for International Students, Histories of Violence, Basic Academic Writing for International Students, In Search of Canada (History), Form-Thought-Communication (Philosophy)はエッセイコースで、Intro to Sociologyだけは主に試験で成績がつけられるコースです。基本的にMidtermとFinal exam、どちらもそれぞれのコースの試験期間が重なる上、エッセイの提出もその期間とかぶりやすいのでとても大変です。試験には選択問題と、エッセイで解答するものがあります。私が受けたエッセイ式の試験では、二時間で四つのトピックの中から二つを選択して回答するというもので、問題用紙を見るまでトピックは教えてもらえませんでした。中には、テストの事前にトピックが伝えられるコースもあります。ちなみに、各セメスターの授業最終日以降、Final examの期間には、寮では昼夜問わず静かに過ごさなければならないというルールがあります。おそらくこのようなルールがなければ、試験が早く終わった学生が寮でパーティをして他の学生の迷惑になると思います。
② 授業について
今回の自由テーマでは、以前に言及した通り、授業について詳しく書かせていただこうと思います。日本の大学では一般的に一つの科目が週に一コマ、一時間半であるのに対し、ヒューロンユニバーシティカレッジでは、各コース週に三時間の一コマ、または、二コマ合わせて二、三時間の授業があります。たいていのコースではレクチャーに加え、ディスカッションにも一定の時間が振り分けられます。例えば、二時間はレクチャー、あとの一時間はディスカッションといった風に分けられています。また、①で述べた通り、主にエッセイコースと試験重視のコースがありますが、どちらであるかにはかかわらず、多くの授業で予習としてリーディングをこなさなければなりません。コース指定の教科書や、担当教授がアップロードしたPDFを授業までに読みます。現地学生でも四苦八苦するような内容や量のリーディングが課されることも多々あります。Summaryを先に読んだり、重要だと思ったことをまとめながら読んだり、上手くストラテジーを考えないと、ただただ時間を費やした挙句、何が書いてあるのかさっぱり分からないということになってしまいます。龍谷大学でのmanabaにあたるものがヒューロンでも活用されていて、リーディングの記事や授業のパワーポイントスライドもそちらにアップロードされます。また、課題をそこからアップロードして提出するよう指示されることもあります。基本的に、授業に出席して初めて新しいことを学ぶというよりは、リーディングなどの予習で知識を身につけ、レクチャーでそれらをおさらいしたり、ディスカッションを通して学生がそれぞれの意見を述べたりします。レクチャーの途中でも、疑問に思ったことや意見を述べる積極的な学生が多いです。