Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アイダホ大学
2010年11月号 国際文化学部 S.Y

授業紹介②

今回もALCP(語学学校)で行われている授業を紹介したいと思います。前回号でお伝えした通り、Level4では「水」について経済や宗教、環境を絡めて学びました。Level5では、「イデオロギー」について学んでいます。イデオロギーを学ぶためのバイアスとして今回は主に「映画」を取り扱っています。皆さんもご存じの通り、映画にはその監督の観客に対するメッセージやイデオロギーが見え隠れしています。この授業では、その見え隠れするメッセージやイデオロギーを、mise en scene( element of film)を使って紐解いて行こうというものです。具体的には、mise en sceneのひとつであるCinematography(カメラワークのようなもの)を使ってそのメッセージを探っていきます。例えば、あるシーンで男性が画面の中央に立ち、女性がその男性の陰に隠れるようにして画面の端にいる場合、おそらく監督は男性が女性よりも優位であるというメッセージをカメラワークを使って表そうとしているのではないかということが考えられます。それ故に、このシーンは、Patriarcal ideologyをも暗に意味していると言い換えることができます。このようにして、クリティカルに映画を見て、分析し、それをエッセイにまとめるという練習を繰り返し行うのがこの授業の主題です。また授業では、副読本としてScratch Beginningという本を読み、ここでも作者や登場人物のイデオロギーを探っていきます。

治安、危険を感じたこと、トラブル等について

危険を感じたといえば、先日体験した嵐でしょうか? 深夜12時頃、寝床に入ろうとしたとき、警報が鳴りました。警報がなると、寮生は全員外にでることになっています。これまでも何度か訓練や間違いで警報が鳴り、外に出されることがありました。その度に消防隊の方が安全かどうか確認しに来るのですが、その間はずっと外にいなければなりません。この日はあいにく雨が降っており、そして不運にもとても気温が低かったので、はやく部屋に帰りたかったのですが、なかなか消防隊の方からの安全確認をしたとの報告がきません。そうこうしている間に、空が急に晴れたように青くなり、猛烈な強風と氷が吹き付けてきました。本当にまっすぐ立っていられないくらいの強風で、現地に以前から住んでいる学生もギャーギャー騒ぎながら、一時避難所に駆け込みました。中々、嵐が去らず、中には勇敢にも強風の中を駆け抜けて寮に戻ろうとした学生もいましたが、結局戻ってきていました。嵐が去ったのは1時ごろで明日は授業がないだろうとおもっていたのですが、普通にありました。はじめて生命の危険を感じた日でした。

11月のアイダホの気候

信じられないほど寒いです。私は大阪出身なのでもともと寒いところは苦手なのですが、この寒さには参りました。ほぼ一日中雪が降りっぱなしです。次期アイダホ大学交換留学生または、北米に留学しようと思っている方は絶対にブーツと防寒具を持ってくることをお勧めします。お金に余裕のある方は、こちらで購入することも可能です。私は薄手のジャケットしか持ってきていなかったので、$30ほどでスノーボードをするときに着るようなジャケットを購入しました。とても薄いのですが、その割にはとても暖かいです。どちらにしても、アイダホの冬はとてつもなく寒いので気をつけてください。また、写真は私のカンバセーションパートナーです。一緒に車に積もった雪を払い、私が車を後ろから押して、雪のせいで動けなかった車を救出しました。