Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キングス・ユニバーシティーカレッジ
2011年11月号 経済学部 M.F

試験について

各教科ごとにテスト形式や日程は異なりますが、基本的には学校側がテスト期間を設け、その期間内に教室や時間など決められます。なので、龍大のように授業と同じ曜日、時間に行われる訳ではありません。また、日本と同じように中間試験と期末試験に分かれますが、中間テストが数回に分かれて行われたりと授業によってバラバラです。そしてエッセイ中心のクラスでなくても、必ず1つはエッセイを書かないといけないクラスが多い上、中間テストもテスト期間外の授業期間中に行われる場合も多いので、学生はつねに勉強や課題に追われる事が日本の学生よりも断然多くなります。特に11月は忙しく、毎週課題かテストがあったので毎日それに追われる日々で非常に大変でした。授業と並行して、テストが行われるため勉強する時間を作るのも難しいです。図書館もいっぱいになり、たくさんの人があちこちで、勉強の話をしていたりと、みんな非常に疲れてる様子でした。

私もすでに4つのテストを受けましたが、選択式だけのものと記述式との混合のテストの二種類を受けました。そのテストも11月にあり、その上1200字以上のエッセイも3つあったりと、本当に龍大では味わった事がないくらい大変でした。テストにおいても勉強してもしきれないぐらいのリーディングの量であったり、記述式においてもどこが出るのかわからないので本当に留学生にとって難しいものでした。

授業によっては先生に頼めば辞書を使わせてくれる事もあるので、留学生にとっては大変助かります。しかし、12月の公式のテストでは電子辞書が使用不可な上、範囲も多いので今から非常に不安です。

治安、危険を感じたこと、トラブル等について

基本的には安全ですが、やはり日本と比べるともちろん安全ではありません。よくパトカーの音が聞こえますし、電灯が少ないなーと感じる事も多いです。特に最近では寒くなり、日が落ちるのも早くなり、5時過ぎになれば真っ暗という事もよくあります。そして、金曜日から週末にかけて学生はクラブや、パーティー、お酒を飲んだりするので酔ってる学生や上機嫌になっている学生もたくさんいるので夜は気をつけなければいけません。しかし、私はメインキャンパスの友人の家から遅くなってから20分かけて帰る事が多々ありますが、まだ危険だと感じた事は起こっていません。先ほども述べましたが、やはり、明かりが少ない上、人通りが少ないので怖さはかなりありました。なので、出来るだけ1人で夜は歩かないように心掛けるべきです。

そういったことのために、メインキャンパスのUWOではいくつかのサービスを学生に提供してくれています。もしメインキャンパスから1人で歩いて帰らないといけないとなれば、「Western Foot Patrol」というサービスを利用することができます。これは学生がボランティアでしてるものですが、男女2人の学生がメインキャンパスからキングスや、その学生の家まで一緒に歩いてくれるサービスです。またUWOのキャンパス内には交番もあるので、よく寮でお酒を飲んでいる学生や、キャンパス内で暴れている学生などに注意、警備なども行ってくれているので、安全でもあります。

また、ロンドンのバスは深夜の0時までしか出ていないので、ダウンタウンにクラブやバーに出かけた学生は帰ってくるのにタクシーを使って帰らないといけない事になります。しかしUWOは、「Mustang Bus」と言って、UWOの学生(キングス学生も含む)に向けて、無料でダウンタウンから深夜の2時ごろまでキャンパスに帰ってくるバスを出してくれています。なので、なるべくこのようなサービスを使って、1人で夜は歩かないようにするべきです。
また、先日こんなことがありました。週末の夜の11時過ぎにダウンタウン行きのバスを10人ほどの友人と 車通りの激しい大通りの角で待っていたときです。いきなりそこを走っている車の中から生卵を投げられました。友人に当たったのですが、幸いジャケットに少しついただけと怪我はなかったので良かったです。カナダ人の友達に話したらそんなことは初めて聞いたと言われました。しかしキングスの周りには学生でシェアしている家ばかりな上、UWOのキャンパス内にもたくさんの学生寮があるので、酔った学生などには注意するべきです。

ボストンキャリアフォーラムについて

私は11月の11~13日にかけて、アメリカのボストンの就活フォーラムに参加してきました。私は今3回生という事もあり、帰国したらすぐに就職活動に入らなければなりません。しかし帰国の5月ではセミナーなどに参加できないのでこちらで出来るだけ就職活動をしたいと思い参加しました。日本語と英語のバイリンガルに向けて行われていますが、1年間の交換留学の学生も参加出来る資格を持っており、就職活動だけではなくインターンシップを探しに来る学生もたくさんいます。毎年、東京やLAなどで行われていますがボストンでのキャリアフォーラムが一番大きいと言われています。今年は137社の日系企業が参加し、海外で頑張っている日本人学生や日本語が堪能な海外の学生を採用するために3日間行われています。私自身はバイリンガルというまでに英語が堪能ではなく、私がそこで会ったほとんどの学生は海外の大学を4年間通っている学生など、本当に英語のスキルとしては全く異なるものでした。しかし、私が訪れた多くの企業の人事の方は言語を対象として採用活動を考えているのではなく、言語や文化の壁などを感じながらも海外で頑張っている日本人学生の強さや粘り強さを重点的に見ていると言っていました。とはいえ、金融業界はネイティブの外国の人が面接等を行っていたりと、そのあたりは業種によって様々です。けれども、英語に自信がなくても必ず行く意味はあると思います。喉から手が出るほど、海外での経験を積んだ学生を欲しがっている企業も多く、また日本では書類で落とされてしまうような大企業においても、面接などに進むことも出来ます。そしてなんといってもボストンキャリアフォーラムの醍醐味はこの三日間で内定をもらえるという事です。

ボストンでの選考過程としては、日本とは異なりまず初めにパソコンで入力した英文と日本語の履歴書を企業へ応募します。書類選考に通った学生はその後面接の日程などの連絡が届き、一次面接をSkype等で行う事もあります。そして当日の3日間でさらに面接が進められます。しかしネットでの書類選考に落ちても当日会場で直接企業を訪れるウォークインという形で面接をさせてくれる企業がほとんどなのでチャンスはたくさんあります。しかし基本的には事前応募を優先している企業が多いので、なるべく早くから準備をしておく事をおすすめします。特にキャリアフォーラムの時期はどの大学生も課題やテストに忙しく、特に海外の大学に慣れていない交換留学生は準備をする時間を見つけるのも非常に難しいかもしれません。なので渡航前から視野に入れておき、出来る準備をしておくのも必要だと思います。そして、このフォーラムでは面接を通過していくと、企業の方からディナーに誘われます。そのディナーで内定をもらえたりと、日本とは全く異なった採用方法を行うのもこのキャリアフォーラムの特徴でもあります。

そしてボストンでの宿泊先ですが、会場に近い宿泊先はすぐにいっぱいになってしまうので、一か月前の予約では遅い場合もあります。この三日間で1000人以上のキャリアフォーラム関係者や学生が訪れるので、ボストンのどこに行っても日本語が聞こえてくるので何だかおもしろい三日間でもありました。

また、会場においてもさまざまな国で勉強している日本人学生や海外の学生と会話する時間があり、良い刺激にもなります。11月は中だるみの時期でもあったので、自分の留学生活を見直す良いきっかけにもなりました。そして、もちろん就職活動ですので、スーツ着用となり、朝から夕方の6時頃まで3日間就職活動を行うので非常に疲れる上、夜は履歴書や業界研究などで忙しいためこの三日間で観光は難しいと考えても良いかもしれません。私自身も自分が将来何をしたいのか、この留学生活をどのように活かせるのか悩んでいた時期でもあったので、企業の方と直接話を聞く事が出来ただけではなく、さまざまな業種を見る事が出来たので本当に行って良かったと思いました。そしてその場で内定がもらえなくても、日本で特別選考枠として進む学生も多く、意味のある三日間になります。海外での経験を活かして就職をしたい学生や、将来英語を使って就職したい学生にとって素晴らしいフォーラムになるので、出来るだけ参加するべきだと思います。