Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キングス・ユニバーシティーカレッジ
2011年10月号 社会学部 Y.N

授業紹介①

 龍谷大学の留学生は、フルタイムの学生として授業が通年で合計5コースまで受講できるようになっています。半期の授業、通年の授業と2種類あります。また、エッセイの課題がたくさん出るエッセイコースもあります。留学前にキングスのホームページにアップされているシラバスなどを読み、選ぶようになっています。また、私たち留学生はwriting の授業は必修となっており、それ以外の授業は、1.2回生の授業から選べるようになっています。私は、社会学を中心として合計5つの授業を受講しています。今回は、留学生用のオプショナルとして受講できるCanadian Culture Classとカナダの社会問題を取り上げた授業Social Problemsを紹介します。
 
 Canadian Culture Class

 カナダの歴史、文化を学ぶことができます。留学生向けの授業となっているので、授業もゆっくりと分かりやすく説明してくれ、また雰囲気としてはアットホームです。ちなみに今年、受講している学生は私以外、全員韓国人となっています。様々な観光地に行くことができるので、文化、歴史を学びながら、楽しめるといった授業です。この前はToronto trip に行き、シルクドソレイユを見ることができました。カナダで生まれた人間サーカスショーですが、日本でも人気で、普段はチケットを入手するのも難しいのですが、今回幸運にもこちらで見る機会がありとても良かったです。この他にもカナダの歴史の地にも行き、実際に体験し学習できるような授業となっています。ちなみに、いくつかのtripはこのクラスを受講していなくても、費用を払えば参加できるようになっています。

 

トロントの街並み

 Social Problems

 社会問題が取り上げられ、それに対して学生が意見を述べていくという形で授業が進められていきます。例えば、ドラッグ、肥満、貧困や雇用問題といった社会問題が取り上げられます。この授業は2回生以上の学生が受講できる授業となっており、受講生は2,3回生が主で、私以外はカナダの学生となっています。毎週の授業で小テストのようなクイズがあるので毎回の授業前にテキストを熟読しなければなりません。また、最終目標として、グループで社会問題に関するミュージックビデオを制作する予定となっています。

カルチャーショックについて

 カルチャーショックといえば、カナダの学生の勉強に対する熱心さに驚きました。授業中はとても静かで、みんな真剣に教授の話を聞いています。また、こちらの学生はよく発言します。授業中に、教授から質問を投げかけられると至る所から発言の声がします。日本の授業では、聞くことに重点をおいた授業形態なので、日本とは違った授業環境下で学習でき、とても刺激になります。また、授業以外では、テスト期間でなくても普段から、図書館は学生でいっぱいです。すべての席が埋まっている時もあるくらいです。そして、カナダでは、多民族の国ということもあってか、2ヶ国語はもちろんのこと、3ヶ国語、ましてや4ヶ国を話せる学生もいます。日本では2ヶ国語を話せるだけでもすごいことですが、カナダではたくさんそういったひとがいるので、驚きました。それと同時に、多民族で成り立っている国なのだということを改めて実感しました。両親は違う国出身で子どもはカナダで生まれ育ったという場合や、カナダに移住してきたという人がたくさんいます。

大学の施設について

 キングスの図書館は、平日は基本的に朝の8時~夜の12時まで開いており、週末の土日には、平日とは時間帯が少し変わりますが、昼から夜まで開いています。12月のmid-year examと4月のfinal exam期間には24時間開いています。また、寮のフロアーにstudy roomという勉強ができる部屋もあるので、図書館が閉まっている時や、自分の部屋では集中できない時などに利用するということもできます。そして、キングスにはwriting placeという勉強のサポートをしてくれる場所もあります。writing placeでは、ライティングにおけるアドバイスや文法について、リーディングのコツなどのアドバイスを受けることができます。授業で出された課題について分からないところを聞くこともできます。このサービスは基本的に予約制となっています。テスト期間中は予約ですべて埋まっていることもあるので、早めの予約をお勧めします。また、writing placeでは、conversationの時間もあり、スピーキングの練習にはいい機会だと思います。conversationは予約なしで気軽に参加できるようになっています。そして、キングスの学生はUniversity of Western Ontario (UWO)のメインキャンパスの施設も利用することができます。図書館や本屋、ジム、またメインキャンパスのサークルにも参加できます。