Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

キングス・ユニバーシティーカレッジ
2012年10月号 法学部 C.U

授業紹介①

龍谷大学からの留学生は通年の科目5つ(=半期10)を履修できることになっています。クラスは渡航前に登録し、現地でも一定期間は変更可能です。またKing’sの一般留学生の語学条件であるTOEFL ITP 580に満たない学生はCLIP Programに属し、留学生必須のWriting(前・後期)に加えCanadian Culture(trip and event)(通年)とOral discourse(通年)の履修が必須となります。ただし、交換留学生の全般を担当している教授に個人的に頼んで6つの科目をとっている他大学留学生もいて、私も後期からはもう一つ増やす許可を頂いたので、実力と熱意と交渉次第では変更も可能かもしれません。

〈Oral discourse〉

留学生用の授業で、週1回2時間あります。語彙、発音、会話、効果的なプレゼンテーションの方法まで、Oralに関することを学びます。クラスは7人ほどの少人数で、教授はとてもフレンドリーなため居心地がいいです。教授は留学生にとってここがリラックスできる場であってほしい、出席することが何よりも重要だ、と仰っていました。授業では毎回のテーマにそって実践的な演習をし、ときにゲームやある話題に関する会話(議論)を行います。とても自由な雰囲気で、発話に不安があった私にはちょうど良い実践の場となっています。また月に1回全員がプレゼンテーションを行います。フィードバックを直接クラスから聞けるのでより成長につながり、他のクラスでのプレゼンにも役立つと思います。

〈Intensive French〉

ビギナー用のフランス語の授業で、週に4回のレクチャーと1回のラボ(各1時間)があります。授業はアルファベットの読み方から始まり、毎回前回の事を復習しつつ新しいことを学び、ペアで実践してみるという形の繰り返しです。私は龍大でフランス語をとっていたのでまだそこまで難しくありませんが、ほぼ毎日授業があるので進むスピードは龍大より早いと思います。テキストはWebとリンクしており、そこでテキストに沿った音声を聴くことができます。1回の授業時間が短いため、発音の練習はそちらでの各自の学習に委ねられているようです。

ちなみにこちらの教科書は高いため、気にならなければ中古で購入することをお勧めします。http://london.kijiji.ca/ もしくは寮やクラブの上回生に聞いてみるといいと思います。

 

カルチャーショックについて

ほとんど日本から出たことのない私にとっては全てがカルチャーショックですが、まずは食べ物について。食事は主にカフェテリアでとりますが、主食はピザやバーガーなどのジャンクフード系か、ラップ(サブウェイのような)がほとんどで、日替わりでライスが出てもタイ米が使われます。また、too sweet or too saltyとよく友達と言っていますが、概して味が濃く、和食のヘルシーさを実感します。値段も龍大と比べると高く、外食はさらに日本より高くつきます。

次に労働者について。日本ではお客さまは神様という考えがありますが、カナダでは対等な人と人です。空港の入管でも職員の人がガムを噛んでいたり、女性にHoneyと呼びかけていたのに驚きましたし、お店では笑顔を作らずに仕事をすることも普通にあるようです。私は作り笑顔と決まった言葉よりも、最後にHave a great day.といって目配せしてくれるこちらの方が好きです。

また、最も良いと思ったのは身障者への配慮です。街中どの建物にも必ず押しボタン式自動開閉のドアがあり、車いすのへ負担が少ないです。またバスにベビーカーが乗ってくると、すぐに可動式の席が空けられ、スペースをとれるように周囲の人が動きます。当たり前かもしれませんが、席を譲ることが「親切」だという感覚がある日本と、それを当然の事として行っている点で少し意識が違うように感じました。

これは少しずれますが、日本の文化といえばほとんどは和食(SUSHI)とアニメ・漫画が挙げられます。が、日本に関心のあるカナダ人学生たちに社会・政治に関して聞くと、概してvery conservativeだと言われました。首相交代のこともよく聞かれます。国際社会から見て気づかないうちにガラパゴス的に進化しているのではと感じました。

 

自由テーマ(イベントについて)

こちらへ来てからThanksgiving dayとHalloweenという大きな行事がありました。Thanksgivingは10月の第二月曜で祝日となり、現地の学生はみな帰省し家族で祝うらしく、寮は静かでした。留学生はモントリオールやトロント、オタワに旅行に行く人が多かったです。祝日に入る前にThanksgiving Dinner(ターキー)を頂きました。

Halloween前の週末に留学生でパーティがありました。皆それぞれに仮装し、Jack-o-lanternを掘ったりハロウィンのお菓子を食べたりしました。私はその後友達と鍋パーティをしましたが、ダウンタウンへ繰り出した人も多かったようです。ひと月ほど前から街はハロウィンカラー一色になりますし、騒ぐのが好きな学生はしょっちゅうパーティをしているので、とても楽しいです。当日は平日ですがTrick or Eatというイベントに参加しました。仮装してチームごとに家を回り、保存のきく食料などを募って最後にfood bankに寄付するらしいです。ボランティア精神旺盛な北米らしい企画だと思います。

また、10月19~21日にアメリカのボストンで行われたボストンキャリアフォーラムに参加してきました。これは日英バイリンガルの就活フォーラムで、交換留学生も参加資格に含まれているので是非参加すべきだと思います。多くの大手日系・外資系企業、今年は190社が参加し、採用活動やインターンシップの募集をしていました。事前にHPでエントリーシートや履歴書を提出し、当日までに選考を開始する企業も多いので、準備は早めにしておいた方がいいです。また開催期間は立地のいいホテル等はすぐに埋まり、価格も上がっていくので、参加を決めたらすぐに交通手段と宿泊を手配するべきです。