・カルチャーショックについて
バンクーバーに着いてみて一番驚いたのは移民、特にアジア人の多さです。渡航前にカナダについて調べている中で移民やインターナショナル生がたくさんいるということは理解しているつもりでしたが実際に学校や街中であたりを見回してみると、カナダ人の方が少ないのではないかと感じるほどです。学校では英語以外に中国語や韓国語、ヒンディー語やアラビア語などが毎日のように飛び交っていて、頭にターバンや顔にスカーフを巻いた学生もたくさんいます。私の住んでいる所は特に色々な国の人たちが混ざって住んでいる地域で、香辛料を多く取りそろえた商店や各国のレストラン、店の看板も色々な言語で書かれていて、これほど文化の異なる人々がお互いの文化を尊重しながら生活しているということは日本ではあまり体験することができないことなのでとても新鮮です。そのほかには、ダウンタウンにおけるホームレスの人の多さに驚きました。買い物をするためにダウンタウンを歩いていると2~3ブロック程ごとにホームレスの人が物乞いをしていて、その辺りだけは賑やかな店々や楽しそうに歩く買い物客とは全く異なる雰囲気がありました。またそのホームレス人たちの年齢層が日本に比べて若く、30代くらいの女性もいたのではないかと思います。
・治安、危険を感じたこと、トラブルについて
バンクーバーで生活していて街中や学校などでトラブルに巻き込まれたり身の危険を感じたりする場面に遭遇するということもなく比較的安全な地域であると感じています。その中でバンクーバー自体の治安維持レベルが上がっていると感じたのは11月11日のRemembrance Dayです。この日は祝日で、戦争で亡くなった方の追悼式典が各地で行われて多くの人が列をなして会場まで行進した後に大きな公園などで式典が行われるのですが、スコットランドの民族衣装を着てバグパイプなどを鳴らしながら行進している人たちの後ろや式典会場の様々なところにずっしりとした銃を装備した警察官たちがあたりを見回っていました。これは最近の一連のテロ対策として多くの人が集まる場所での警備を厳重化しているためだそうですが、その警察官が通るたびにとても緊張した雰囲気があり、いつどこで何が起こるかわからない中 自分の住んでいるところが安全だと思い込んでいるのはとても危険だと実感しました。それ以来はトラブルや危険などに巻き込まれないよう一人で出かけるのを控え、外が暗くなってから家に帰るときなどは辺りに気を配って早めに帰るようにしています。