Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アリゾナ州立大学
2022年5月号 国際学部 R.T.

  <この留学を振り返って>

この9ヶ月間は、本当に毎日刺激的で学びの多い時間でした。

ずっと憧れていたアメリカのいい部分だけでなく悪い部分も見えたと同時に、日本にいたときに自分が持っていた価値観や常識はどれだけ浅くて狭いものだったのか実感しました。特に、時間、家族や動物、そしてLGBTに対する考え方が特に日本人と違うように感じました。

留学に行くと、よく価値観が変わるとか、新しい自分に出会えるという話を聞きますが、反対に私は、アメリカに来て、自分の元々持っていた価値観や個性が強まった気がします。理由は、アメリカの個人主義という文化の中で、周りの目や流行を気にすることが減り、自分のやりたいことを尊重し、自分の気持ちに素直に生きることができていたからだと思います。

個人的には、食べ物や商品の質、社会保障・サービスなど物質的な幸せ・安定さを求めるなら日本。自由さや、全く知らない人も含め、人との繋がりの深さなど、精神的な幸せを求めるならアメリカに住んだほうが幸せだなと思いました(笑)

私は何かしらの形でまたアメリカに帰って来れたらいいなと思っています。

 

         

<留学をどう活かすか>

私自身、コロナ禍での渡航であったり、渡航時期が3年生〜4年生ということで就職活動との兼ね合いなど、留学を決意するまですごく時間がかかりました。また、自分の周りに交換留学やアリゾナ州に行ったことがある人が誰もいなかったので、不安になることが沢山ありました。私みたいに、情報不足で留学を躊躇している人や、先が見えない不安から留学を断念してしまう人に対して、語学試験から、留学前の手続き、現地での生活などの情報を発信していけたらいいなと思っています。

最後に、これから留学に行かれる方や、留学中の方に覚えておいてほしいことをメッセージとしてここに残したいと思います。

留学中は、日本にいたときには経験したことのなかった悔しさや、辛さを沢山感じますし、「これでもか!」というくらいあらゆる問題も起こります。しかし、私は留学中に生じる悩みの99%は「慣れ」が解決してくれると思っています。カルチャーショックも、言語が通じない悔しさも、価値観の違いも、全て慣れていないから辛く感じるだけで、ほとんどのことは時間が経つにつれてなんとも思わなくなります。

留学初期の頃は、留学に対して思い描いていた理想と現実の差に落ち込むことがあるかもしれませんが、落ち込んだまま留学生活を終わらせるのも、自ら足を動かしてそれを叶えにいくのも自分次第です。皆様が、素敵な留学生活を送れることを心から願っています。