Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アリゾナ州立大学
2024年5月 国際学部S.O

①この留学を振り返って

留学が始まってすぐ環境の違い、文化の違いに直面し、伝えたいことをうまく伝えられないもどかしさ、暗黙の了解的なコミュニケーションルールを理解することなど、さまざまなことに圧倒された。アメリカに到着して1週間も立たないうちに授業が始まり全てを対処しきれず最初の1.2ヶ月は一杯一杯だった。あっという間に3ヶ月が過ぎやっとアメリカ生活に慣れてきた頃、緊張の糸が切れ、メンタルブレイクに陥った。今まで大丈夫大丈夫と言い聞かせてきたが、いよいよ大丈夫じゃなくなり、ヘルプサインを出した。友達、家族に支えられて辛い時期も乗り越えた。最終的にはきちんとセメスターを終えることができた。

なんとか課題と授業にしがみついてきた前期を終えても自分自身、英語力が劇的に伸びている気はあまりしなかった。やっとアメリカ生活でリラックスできるようになったのも、英語力に自信がついてきたのも、Winter Break が終わり後期が始まって1ヶ月以上経った頃(6ヶ月目以降)だった。

後期には頑張らなくても自然体でいられるようになった。前期に頑張った分後期は授業の強度を少し落とした。前期の努力のおかげでレベルを少し下げた授業内容はするすると理解でき、メンタル的にも余裕のある留学生活を過ごすことができた。

交換留学に行く前はGS学科の(短中期)提携留学に行こうと思っていたが、交換留学を選択して良かったと心から思う。長期の留学でなければここまで英語力は伸びなかっただろう。そして、前期に辛いことから逃げずに踏ん張って努力することができたため、自分自身大きく成長できた。I’m really proud of myself.

そして、この留学を通して私はとても人に恵まれていることを痛感した。いつもサポートしてくれる家族がいて日本にもアメリカにも私のことを心から気にかけてくれる友達がいる。留学して世界中に友達が沢山できたという人もいるが、正直私はそこまで沢山友達がいたわけではない。ただ、なんでも話せる深い関係の友情を少数の友達と築くことができた。そんな素晴らしい人たちに囲まれた私は幸せ者だなと思った。

②留学経験をどのように活かすか

この留学でいろんなことを経験して英語力だけでなく沢山のモノを身につけることができた。

まず、留学中に得た知識やコネクションは確実に今後の研究に活かすことができる。アメリカの大学で学生をするということは日本のそれより何倍も忙しい。そんな中で学生ライフを謳歌し、将来について考え、自分で動き、チャンスを掴む、これをこなすためのタイムマネジメント力、物事の優先順位を見極める力、柔軟な対応力、これらは何をするにしても役立つだろう。

また、アメリカで生き方、お金の稼ぎ方の選択肢はいくらでもあるということを知り、かつ日本語だけじゃなく英語も扱えるようになった今、人生の選択肢はほぼ無限大に等しい。自分がどんな人生にしたいかということを考えた上で、今は大学院進学や、国際機関でのボランティア、インターンシップを検討している。どの道に進むにせよこのASUでの1年間は私の糧となり、人生をmake itするための力となるだろう。