アメリカはあらゆる面で日本と全く異なる国であるということはニュースやインターネット、アメリカから龍谷大学に来ていた留学生と話す中で十分に理解しているつもりでしたが、実際に現地で生活していると良くも悪くも自分の想像以上にカルチャーショックを体験しています。自分にとって今のところ一番印象的なものは人々の多様性です。アメリカにはあらゆる国出身の人々が住んでいるため、必然的に宗教や生活様式も多様です。そのため、日本ではでは中々体験できないであろう多様性を生で体験することができます。日本という国の性質上、現在の日本社会はどちらかといえばアメリカと逆で閉じた社会だという印象ですがその違いを肌で感じることができていることは留学に来た甲斐があると思います。日本のように多くの人が同じ文化的背景を持っており、全てを言葉で説明しなくても雰囲気等で察することができる国と異なり、全く異なった背景を持った人々が共存している国だからこそアメリカでは自分の意見をしっかり言葉にして相手に伝える自己主張が重要視されているのだと感じました。そのように言葉が重視されている国であることあってか、日本のように間接的に意見を伝えようとしても機能しないことが多々あります。そのため、悪意を持っている人に話しかけられた時などの問題が起こった時には相手に話の主導権を渡さずに自己主張をしないと不利益を被る時があるのでこの点は気をつけると良いと思います。
自己主張の重要性も日本での常識と異なる点ですが、そのほかにも日本と同じ基準で判断しないほうが良いと感じたことが沢山あるのでいくつか紹介します。まずは治安の面です。アリゾナはアメリカ国内でみると比較的治安が良いほうであると言われており、実際に私もそこまで危険な状況は体験していませんがそれでも銃の携帯は合法である上、日本よりも圧倒的にホームレスの人の数が多いです。また、日本だとほとんどの場合夜に路地裏に立ち入っても危険ではないですが、アメリカだと日中でも少し危ない雰囲気があるため気をつけたほうが良いと思います。特に女性が夜中に一人で外を歩きまわるのは現地の人からするとあり得ないことという話を聞くのでその点も注意すると良いと思います。メインのTempeキャンパスの辺りだと学生がかなり多く特に安全な雰囲気があるので少し気が緩むのも仕方ないような気がしますが、たまにナイフでの暴行事件や性的暴行が発生したというメールがASUの警察部門から届きます。ASUはアメリカの中でも特にパーティーの文化が強いことで知られており、実際にパーティーがかなり頻繁に開かれますが、そのような点に注意しておくと安全に楽しめると思います。