Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

南ミズーリ州立大学
2012年9月号 国際文化学部 Y.I

オリエンテーション、環境、自由テーマについて

ジョプリンはとても小さい町で、地下鉄すらありません。バスも一時間に一本、タクシーなどこの町に来てから見たことがありません。移動はすべて車です。たとえば、学校から一番近くのスーパーでさえ歩くと45分かかります。街には何もなく、交通の面ではとても不便ですが、私はこの町が大好きです。こういった環境にいるからこそ、人と人の繋がりの深さや、人の温かさを直に感じ取れることができるのだと思います。大学内には図書館、カフェテリア、大きなホール、寮、そして服から食べ物までいろいろな物を置いているお店などもあり、施設はとても充実しています。そして、学生証にお金が入っているため、学校内ではお金を使う場面はほとんどありません。お金を使うのは学校外でご飯を食べに行くときや買い物をするときぐらいで、こちらに来てからお財布を持ち歩く習慣がなくなりました。学生書一つあれば、学校内にあるプール、ジムなども無料で使うことができ、学校内で快適に生活を送ることができます。図書館は日本の図書館とは違って、図書館内に売店があり、食べたり飲んだりしながら勉強ができます。放課後になると勉強をしに来ている学生たちであふれます。ジョプリンは勉強をするには最適な環境だと思いました。

 

オリエンテーションは、キャンパスツアー、単位、学費の説明、他の国から来た留学生とのアクティビティーなど、とても濃い内容のもので、一週間はあっという間に過ぎました。最初に行われたBBQでは、先生方だけではなく現地の学生や、学校の生徒ではありませんがインターナショナルのお手伝いをしている人まで、私たちが来るのを心から楽しみしていて下さり、とても歓迎してくださいました。今年はサウジアラビア、中国、ドイツ、韓国、日本など40人近い留学生がいます。夜にはバーベキュー、ミニゴルフ、ショッピングなどのアクティビティーがあり、一週間でいろいろな国から来た留学生と交流する機会がたくさんありました。一緒にいろいろなアクティビティーをすることで、すぐみんなと仲良くなり、ここに来る前の不安など一気に吹き飛ばすことができました。来たときは食べ物もなければ、枕も布団もありませんが、オリエンテーションの一日目の夜にインターナショナルの先生方や現地の生徒が大きなバンで全員を大きなスーパーに連れ行ってくださり、生活に必要なものは来てから大体2日で揃えることができました。インターナショナルの先生との関係もオリエンテーションを通してとても近くなり、質問などとても気軽にできるとてもいい環境だと思いました。

 

ジョプリンはキリスト教の人が多く、街の95パーセントの人がキリスト教だと言われています。私の周りの友達もほとんどがキリスト教です。町中に教会があり、友達に誘われたのをきっかけに私も毎週日曜日の朝と夜は教会に行っています。実際、私が思っていた教会のイメージとはまったく違って、コンサート会場のようなところで、みんなで歌を歌ったり、人と交流をしたり、とてもフランクな雰囲気でした。キリスト教の方はみな、神を信じ、神が自分たちに命をくれていると考えています。最初聞いたときは、何も信じずに生きていたのもあり、理解をするのがとても大変でした。今でも大変なのは変わりありませんが、教会で知り合った友達から話を聞いたり、バイブルを読んだり、毎週教会に行くことによって、キリストの深さを知り、さらに勉強したいと思うようになりました。教会では、毎回、小さなパンと、赤い飲み物が配られます。それは神の肉体と血を表現しており、それを毎回食べることによって神の存在を忘れないようにしているそうです。いろいろと分からないことが多いため、一週間に一度キリストの学校に通っている友達とカフェに行って話す機会を作ってもらっています。その子の一つ一つの発言が、今までの私の考えとは違って、驚く場面が多くあります。ある日、「空や太陽、星など地球上あるすべての美しいものは決して何かのアクシデントでできているわけではない。すべて神が理由があって作り上げたものだ。」と私に説明してくれました。アメリカにいるといろいろな発想に出会え毎日が驚きと発見でとても充実しています。