授業紹介
私は国際文化学部、南ミズーリ州立大学ではInternational Studies専攻なので、Introduction to International Studies, World Humanities, Model United Nations, Legal and Technical Aspects of Firearms という4つの授業、合計12単位分を履修しています。この中で最も力を入れて取り組んでいるのがModel United Nationsです。コンゴの子ども兵士やアフリカにおけるマラリアの深刻性について調べ、レポートを書き、毎週授業中に発表します。他の生徒はシリア情勢や、核開発問題、発展途上国での子ども教育などを調べています。どれも少人数のクラスなので、教授と生徒の距離を近く感じます。龍谷大学で今まで受けてきた授業と比べると宿題、おもにレポート課題が多く大変ですが、授業に関してわからないことがあればアメリカ人の友達が助けてくれるので、いつも感謝しています。
Legal and Technical Aspects of Firearmsは射撃の授業で、私の学部の授業に関係はありませんが、日本ではできないことに挑戦してみようと思い、履修しました。この授業では銃の歴史や安全な取り扱い方、撃ち方を最初に学び、簡単な筆記試験を数回受けます。本物の銃を見たことも撃ったこともないのもクラスの中で私しかおらず緊張しましたが、最近初めて実弾を撃ちました。テレビでしか見たことのなかった銃ですが、撃つには意外と力が必要だということもわかりました。この授業でもクラスメートに助けてもらうことが多いです。
キリスト教について
ミズーリ州はバイブルベルトに位置し、アメリカでも特にキリスト教が盛んな地域です。南ミズーリ州立大学の近くには聖書を学ぶための大学があり、そこの生徒とも深く交流する機会があります。敬虔なキリスト教徒が多いのは留学前からわかっていたつもりで、ある程度覚悟していたにもかかわらず、強いカルチャーショックを体験中です。引金となったのは、大学の同い年の友達がノアの方舟を本気で信じていると知ったときでした。私にとっては子ども向けのただの作り話だったのに常識が一気に覆されました。進化論を否定する立場のキリスト教徒を目の当たりにし、唖然としたこともあります(今でも仲の良い友達です)。1ヶ月以上、自分の信仰、自分が何に従って道徳を守っているのか、あらゆる宗教の矛盾点、無神論、死後について考え、キリスト教、イスラム教、無神論者、不可知論者など、それぞれ立場の違う友達とも話し合っています。長い間、人生、宗教について深く考えてきていたようで、尊敬するばかりです。しかし、自分の考えはまとまりません。 バイブルスタディと呼ばれる聖書研究グループがいくつも大学内に存在するので、週1回程度参加し、聖書を空き時間に読んでいます。宗教について考えるのをやめてしまえば楽になるとは思いますが、それでは留学の価値を自ら下げてしまうようなものです。これからも馴染めないことや、悩むことが多いでしょうが、逃げることはせず、友達と相談しながら自分の考えをまとめていきたいと思います。