Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

南ミズーリ州立大学
2015年4月号 経済学部 M.K

1. カルチャーショックについて

わたしにとって、こちらへ来て2、3ヶ月目が最もカルチャーショックに苦しめられた期間でした。食に関することや、宗教に関すること、日本で当たり前であったことが通用しないことは多々あります。しかし、わたしは‟人種差別”に関して大きな衝撃を受けています。「もし僕が日本へ行けば、日本人は僕の事を怖がって傷付けようとする?ブラックだから。」こちらへ来てあまり日が経たない頃、一人のAfrican American の友人が尋ねたこの質問に、わたしは笑ってしまいました。彼も冗談交じりの様子だったので、わたしもその質問を否定し軽く流しただけでした。その時は気にも留めていませんでしたが、後々同じような質問をする友人たちが現れ、そこで漸く彼らがただの冗談のみで尋ねていたのでは無かったことに気付きました。当たり前ですが、多くの黒人の友人たちは人種差別についてあまり話したがりません。それは辛い記憶を思い出させるからです。わたしは21年間日本でぬくぬくと育ち、本当に人種差別とは無縁の環境だったと感じます。しかし、一歩日本の外へ出ると、幼い頃から人種差別を受けそれを当然の環境として育ってきた人たちは巨万といます。非常に悲しいです。‟Because I’m Black” この言葉はわたしをひどく虚しくさせます。今セメスターに入ってから、日本人とも差別に関する話を頻繁にします。わたしたち日本人には見えない差別が未だに多く残され、公にならずに隠されているものもあるということを聞きます。

なにが真実で、なにがそうでないのか。メディアを通さずに自分の目で見るからこそ分かる事実があります。

 

2.卒業論文について

わたしは留学以前から龍谷大学で所属するゼミナールが決定しており、卒業まで継続することも決まっていたので、卒業論文のテーマの方向性も大体は分かっていました。恐らく、卒業論文の研究の為に留学先でアンケートを取りたい、と考えている人もいると思いますが、本当に大変な作業でした。こちらの先生方にアドバイスを頂き質問内容を変更したり、アンケート調査に協力して貰えるクラスを探したり、日本の先生と連絡を取ったり。。まだもう少し回答数を集める必要があるので、協力して頂いた先生々の努力を水の泡にしないよう、最善を尽くしたいと思います。