Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

南ミズーリ州立大学
2016年 11月号  国際学部 K.K

 

①治安、危険を感じたこと、トラブルについて

大学内の紅葉

 

ミズーリ州についてインターネットで調べた際、ただただ田舎の写真が出てきたり、災害があったこと、治安が悪いこと、ポジティブな内容が見つかりませんでした。しかし、インターネットで見たものとジョプリンは全く違いました。

▶治安

治安が悪いと言われる地域はミズーリ州セントルイスです。確かにこの地域は全米でトップ10に入るような少し危険な場所です。一度行ったことがありますが、都会である反面、駅の周辺は汚く黒人が叫んでくることもありました。しかし、南ミズーリ州立大学はジョプリンという地域にあり、ミズーリ州の北東に位置するセントルイスとは真逆の方角、南西にあります。ですので、私たちが住んでいる地域ジョプリンは置き引き等もない安全で静かな場所ですし、なにより人が温かいです。

 

▶災害

地震はありません。ただ「ミズーリ州ジョプリン」と調べたら出てくるように、たくさんの被害者を出した竜巻が2011年に起こりました。今でもジョプリンに住んでいる人たちはそれを忘れることなく、新しく建てた家にその日付を刻んだりしています。ある公園には大きな記念碑も建てられています。それぐらい大きな災害であったので、南ミズーリ州立大学でも避難用の施設が建てられたり、避難訓練もあり対策をとっているように感じました。

 

▶大学構内

IEPクラスで遊園地に行きました

 

大学の横に寮があり、寮はいくつかの建物に分かれています。その中心にタバコ専用スペースがあります。そこでは、たまに薬をしている人を見かけます。知り合いからも、ルームメイトが薬をしていて誘われているといったことも聞きます。その行為が見つかりパトカーに乗っていく様子も数回、見たことがあります。もちろん自身の行動次第ですが、そのような際は部屋を交換することもできますし、キャンパス内には常に警察がおり、いつも見回りをしています。

 

②留学に来て気づくこと

   アーカンソー州

 

留学に来てからニュースをよく見るようになりました。もちろん日本のニュースも世界で起こっていることも両方です。今月アメリカでは大統領選挙があり、世界中から注目を集めました。日本ではトランプ氏が大統領になることはないと言われていましたが、アメリカでは案外そうでもなく、前から接戦だったようで、私のホストファミリーもトランプ氏に票を入れたと言っていました。17日に日本の首相がニューヨークに訪れた際も、日本のニュースとアメリカのニュース、またその他の国のニュースでは書き方が全く違いました。政治等に興味を持ち始めたきっかけは、仲の良い韓国の友達に韓国併合のことや竹島(独島)について、どうして過去について謝らないの?どうして日本のものだと主張するの?と少し怒りながら言われたことです。アジア人同士、留学生の中でも韓国人と日本人は仲が良いように思いますし、頻繁に旅行にも行きます。しかし、いざ日本のステレオタイプや政治の話をすると、日本にどういうイメージを持っているのかが大変伝わってきます。それと同時に自分がどれだけ知識がないのか、歴史について偏った見方をしているのかも痛感します。現在、韓国では大統領に関する国政介入疑惑が問題になっていますが、これに関しても韓国人の生の意見を聞きました。もちろん政治の話等は少しデリケートなところがありますし、変に干渉すべきものではありませんが、思い切って聞いてみると自分が思ってもいなかったような意見が聞けたり、とても視野が広がります。海外から日本を見ることも、新しい発見がたくさんあります。ルームメイトのイギリス人からはどうして毎晩シャワーを浴びるの?どうしてそんなにお辞儀をするの?と聞かれたこともありますし、韓国のルームメイトからは毎回「いただきます」「ごちそうさま」を言う日本人は礼儀が正しすぎるし、すこし変とも言われました。毎日が新しいことばかりで、きっと留学は授業以外にも私生活の中で気づくことがたくさんあるはずです。