Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2012年9月号 経済学部 R.K

<授業紹介>

後期は前期と違い自分で興味のある科目を選ぶことができます。自分の興味とその科目の難易度を考慮したうえでアドバイザーの方と相談しながら決めました。今学期の科目数は前学期と同じく3つで、ツーリズム、中国語、そしてもう1つ別の授業を勉強しています。ツーリズムの内容はかなり難しめです。旅行というものを様々な観点から捉えることや、その意味とは、といったものを中心に学んでいます。課題は実際に小旅行に行ってそれについてのジャーナルを書くことや、教科書のリーディングについてのプレゼンテーションなどです。中国語は英語で中国語を学ぶというもの。現地の学生と唯一対等な立場で学べる変わった授業です。私は初めて中国語を学んでいますが、随所に日本語との共通点を感じられ、中国と日本のつながりを改めて感じました。新しい言語を学ぶのはそれだけでおもしろいのですが、特にそういった共通点を発見しながら学ぶのが一番魅力的なところです。最後の科目はIdeas in Action という授業です。内容は、1つの与えられた出来事やトピックについて、人間はどのように考えまた行動するのか、を歴史学、社会学などそれぞれの専門家からの視点で紐解いていくといったものです。たくさんの予習や課題を課せられ、またその講義の内容も難しいので私の中では一番大変な科目ですが、一番興味を持ってしている科目でもあります。すごく考えさせられるトピック(印刷技術の発達と魔女狩りの関係など)ばかりなので単なる知識を学ぶだけではない勉強としてすごくやりがいを感じています。

 

 

<治安、危険、トラブルについて>

基本的に夜、学校外に出歩くということはしないので特別危険を感じたことはありません。ただ友人の話では、明らかに学生ではないような人が寮のあたりをうろついていたということがあったりもしたそうですが、基本的に夜出歩かなければ大丈夫です。寮も戸締りをしっかりしていればまずトラブルは起きないはずですし、セキュリティの面でも問題ありません。あまりお酒を飲みに外出したりもしないので、そこまで危険を感じたことが無いというのが正直なところです。週末あまり行かない方が良いという場所はあるそうですが、大学からはかなり離れているので大丈夫です。

 

<自由テーマ>

ここでは前期との違いを書いていこうと思います。1つ目は勉強以外の活動です。友人に誘われたのがきっかけで、週に2回サッカーをするようになりました。勉強量は前と変わらないものの、精神的に余裕が出てきたということでそういった活動にも参加しました。英語で意思疎通をしながらサッカーをするのは今までしたことがなかったのでとても貴重な体験だと考えています。そしてなによりスポーツを通して友人をつくり、輪を広げていくというのがとても楽しいです。課外活動に関して、前期は勉強中心、後期はそれ以外の部分も積極的に取り組む、とうまくメリハリを付けることができいるかなと思います。

2つ目は勉強の環境の違いです。先ほど触れましたが、後期は自分で勉強する科目を選ぶことができます。当然被る科目もあれば自分だけがしている科目も出てきます。その自分だけがしている科目というのが私の場合Ideas in Actionという科目なのですが、本当に色々な意味でおもしろい授業です。百人以上の生徒の中、私だけ日本人で私だけ講義やチュートリアルを理解していないという環境はすごくプレッシャーやストレスを感じます。しかしその分チュートリアルでは他の学生とは違った観点で物事を考えたり意見を言ったりできるという面もあるので、そこを意識して取り組むことでその環境をプラスに捉えて学べています。おもしろいのは、そういった違う教科をとっているということもあるせいか前期に比べ、日本人留学生全体がそれぞれ自立して勉強や生活をするようになりました。自分で選んだ授業に自分の力でついていく、すべてが自己責任という環境の中で得られる経験値は、前期とはまた違ったものだなと感じています。