Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2012年6月号 文学部 K.N

・試験のこと

セメスター1で受講していた全ての三教科に二時間のtheory式の試験がありました。今回は前もって問題が知らされる教科が一つと、何が問われるか本番までわからない教科が二つありました。前もって問題がわかるから余裕で出来るというものでは決してなく、その分、質の高い答えが求められます。全ての試験を通して言えることは、当然ですが日々の学習を怠らないことが必須です。特に我々留学生の立場では、現地の人の何倍も努力することが必要です。反対に、毎回の授業に十分な予習(要求された分のreadingをこなすこと、unit guideに記載されている質問に対する自分の答えを明確にしてtutorialに挑むなど)をしていれば特に問題なく答えられると思いました。これまでのreadingや課題の量の多さに戸惑い、やる気を失いそうになるときもありましたが、試験の際にそれら全てが役立ち、不可欠なものであったのだと確信できました。同時に、範囲が広いからといって、復習を軽んじた部分などの反省点にも気づきました。

また、二つの教科で紙辞書の持ち込みが、英語が母国語ではない生徒に許可されていたため、念のために持ち込みましたが、試験中に一切使うことはありませんでした。使用している時間や余裕がないという事と、theory式なので自分の知っている・使える単語で書くためです。質問にも奇問はないので、特に調べる単語などもありませんでした。

 

・余暇の過ごし方

余暇はやはり勉強することが多いです。現地の友人に「いつも勉強ばっかり」と言われることさえありました。それはやはり現地の生徒と同様の立場で授業を受けているものの、能力は決して同等ではないという自覚からくる行動でした。最初は、授業についていけないことに焦りや不安でいっぱいで、闇雲に勉強していましたが、やはり時間が経つにつれ教科書の読み方や、エッセイの書き方などが改善してきているように感じます。

勿論、友人と外食、ショッピング、カラオケなどに行って息抜きすることも少なくありません。遊ぶときは勉強のことを考えず、勉強するときはしっかりすることを心がけたいと思っています。よく言われますが、勉強スイッチのオン・オフを明確にすることはこちらで生活する上で必須です。

 

・自由テーマ:留学前の学習について

こちらに留学してセメスター1が終了しました。その中で、日本でもっとしっかり補うべきだった、という反省点が大きく分けて二つあります。まずオージーイングリッシュを聴く練習をもっとすべきだったということ、そしてもう一つは日本の文化・歴史についての知識、そしてアジアの歴史の大体の知識をある程度つけておくことです。留学前は、TOEFLのスコアを取ることに集中し、もちろんその学習も重要ですし、役立ちますが、反対にそれ以外の部分(上に述べた事項など)を疎かにしがちなのかもしれないと思いました。対策として、森山先生(マードック大学日本人留学生プログラムコーディネーターの先生です)のアドバイスにあったように国営放送のABCのインターネットサイトを活用するなどの手段があります。こちらに来て、オージーイングリッシュというものがこんなにも聞きなれないものかという衝撃があり、おそらく多くの日本人学生が慣れているものはアメリカ・イギリス英語ですが、こちらでは色んな英語を耳にします。知人の話では、flatmateがシンガポール人だったため、シンガポール英語を勉強したと言っており、その姿勢に感銘を受けました。

最後に、日本・アジアの歴史を知っておくというのは、Introduction to Asian Culturesという授業でその必要性を感じたためです。もしアジア・日本の歴史の基礎知識があれば、理解しやすいのは当然ですし、必ず役立ちます。