・授業について
私が今受けている授業は3教科となります。これは交換留学生だから授業数が少ないというわけではなく、マードック大学では一セメスターに登録できる科目が3~4科目となっている為です。しかし、3教科なので余裕、ということは全くありません。
1. Australia in Asia: この授業では、オーストラリアとアジアの密接な関係、オーストラリアはアジアの一部だと言えるのか?など、アジアという地域におけるオーストラリアの姿を考察します。
2. Introduction to Asian Cultures: この授業では、アジア、特に東南アジアと日本、中国の文化について学びます。日本のことが多く取り上げられるので大変興味深く、また、理解もしやすいと思いますが、同時に、日本人でありながら日本の事に無知であることにも気づかされます。
3. Writing Academic English: 英語エッセイの正しい書き方を学ぶものです。私も日本の授業で英語でエッセイをいくつか書いてきましたが、やはりこちらでは通用しない点も多々ありますし、何よりどの科目にも必ず課題としてあるエッセイの書き方を学ぶことは欠かせません。
・カルチャーショックについて
生活面では、水の価値が日本とは大きく異なる点です。よって皿洗い・シャワーなどの際には水を出しっぱなしにしないよう心掛けています。そして他には、どこでも裸足で歩いたりする人も多いので驚いたこともあります。
そしてやはり授業スタイルは、日本と大きく異なります。授業はLectureとTutorialに分かれており、Lectureはいわゆる日本の授業のようなものですが、Tutorialは皆で受けた授業の内容を確認し、意見を出し合う為の少人数制のディスカッションの場のようなもので、多くの日本人大学生にはあまり馴染みが無いのではないかと思われます。これは現地の学生でも難しいと言っていますし、私たち留学生はまず他の生徒の発言を聞き取ることや、話のスピードについていくことはやはり困難です。ですが、受動的な日本の授業スタイルに比べ、このような参加型の授業では学ぶことも多々ありますし、Tutorialで発言するために予習・復習をしようとも思えるので、学生にとって意義のある場だと思います。
・授業についての補足
マードック大学では日本と異なり、基本的に、各授業に適した論文を集めたものが教科書となります。そして毎回、授業の度に前もって指定箇所を読んでくる必要があります。その範囲の広さに日本人のみならず、英語を第一言語とする学生も苦労しています。また、論文により多少の差はあるものの、言語の問題だけでなく、内容も専門的なものとなっており、かなりの努力が必要だと感じています。
今、第一セメスターで私たち日本人学生は全員同じ授業を取っています。これは、こちらの日本人コーディネーターの先生が毎年の日本人の能力等を考慮した上でのことで、次のセメスターからは自分で学びたい授業を選択するという形になっています。勿論、第一セメスターでも自分で選べますが、やはり現地の学生と同じように学ぶというのは、なかなか困難です。ですが、やはり最初と比べるとどのように教科書を読み進めればいいか、などが体感的に掴めるようになっていると思います。初めのうちは自分の力不足に落ち込んだものですが、今は、どんなに周囲から遅れていても自分の出来ることを出来る限りの力でするように心がけています。