Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2016年10月号 国際文化学部  Y.I

・カルチャーショック

私が留学中に遭遇したカルチャーショックの中で最もショックが大きく、そして順応するのに苦労したカルチャーショックは「お酒」の文化です。「外から自分の部屋まで土足で入る」などといった文化の違いには、最初こそ戸惑うことはあるものの「まあ、こういうものなんだな」と割り切れていました。しかし、この「お酒」に関しては順応するのにかなりの苦労を要しました。以下では、その理由と順応するまでの過程を僕の実体験をもとに説明したいと思います。

まず、オーストラリア人はお酒に強い。しかも、死を恐れないかのごとくグビグビと顔を真っ赤にしながら酒を飲み続けることです。実際、一人当たりのビールの消費量が世界第八位というデータからも納得いただけると思います。さらに毎週水曜日には、必ずといっていいほど「New Port」と呼ばれる学生のためのバーにマードックヴィレッジの学生が溢れかえっており、お酒を飲んでは踊っています。私もよくそこへと連れ出されました。

私は「何事も経験」と、その「お酒文化」の渦中へと身を投じました。初めのころは本当にひどかったです。もともとお酒に弱いということもあり、少しの量で二日酔いになったり、寮の二階から嘔吐をしてしまったこともありました(その直後に水でちゃんと洗い流しました)。それからは、お酒を飲みに行くときは150mlほどの水のペットボトルを必ず持参するようになりました(友達からは「Life Saver」といじられたりもしました)。そして、回数を重ねるうちに「慣れて」くるのです。つまり、どんなカルチャーショックも触れる回数と時間を積み重ねれば、「慣れる」ことができるのだと、私は思います。

私の場合はお酒でしたが、マードック大学に留学する予定のみなさんも同じ、もしくは異なるカルチャーショックに直面し、それに苦しむことがあるかもしれません。しかし、そのカルチャーショックを生み出す「文化」も、同じ人間が作り出したものなので、その文化と仲良くなることは絶対にできると私は信じています。みなさんも、留学をするための知識として「文化を頭ごなしに否定してはいけない」というようなことを教わっていると思いますが、本当にその通りだと思います。文化の「違い」に戸惑い、そして楽しんでください。

・MJS(マーッドクジャパニーズンサイエティー)について

龍谷大学に多数のサークルやクラブがあるようにマードック大学にも個性的なサークルやクラブが数多く存在します。今回は、私が所属するマードックジャパニーズンサイエティー、通称「MJS」というクラブについて紹介したいと思います。

マードックジャパニーズンサイエティーは一言で言うと、「日本に興味のあるマードック学生と日本人留学生との交流の場」と思います。毎週水曜日の昼休みの時間に教室に集まって、そこでお昼ごはんを食べながら楽しくお話をします。授業がない場合は、そのまま別の場所で日本語の勉強についてアドバイスをしたり、英語の課題を手伝ってもらうこともあります。また、不定期に動物園へ行ったり、アニメ鑑賞会などもあり、私も日本から持ってきた折り紙でそこの学生に鶴やカンガルーなどの折り方を教えたりもしました。私は、このマードックジャパニーズンサイエティーを通して多くの友人を作ることにも成功しました。さらに、その友人から「日本語に興味はあるがクラブに所属していない友人」を紹介されて、その友人とも友達になるということもあり、マードックジャパニーズンサイエティーに参加して正解だったと思っています。

絶対に参加しなければならないというわけではありませんが、このマードックジャパニーズンサイエティーに参加することは私から強くおすすめします。マードック大学での日本人留学生のための説明会でもマードックジャパニーズンサイエティーの紹介はされるので、日本人の友達と一緒にまずは覗いてみてはいかがでしょう?