Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2023年10月号 国際学部 N.S

  カルチャーショックについて

 

オーストラリアに来て経験したカルチャーショックはたくさんありますが、大きく分けて3つ紹介します。

 

一つ目は大学についてです。

こちらの大学は、大学と思えないほどのシステムがたくさんあります。マードックでは、まず生徒のメンタルケアやカウンセリングサービスが充実していて、勉強以外のことでも悩みがあれば無料でしっかりと定期的なカウンセリングが受けられます。そして、学校全体のイベントとしてStress less (ストレス軽減) イベントがあったり、セラピードッグと触れ合えたりします。

さらに提出物の期限延長制度があり、体調不良や精神的な不調があっても事前にチューターに言えば、課題の点数を引かれることなく考慮してくれます。「万が一」提出できない場合の制度、という扱いではなくて 先生達は「何かあればぜひ、いつでも」期限延長してね。という感じで紹介してくれる制度です。健康面にすごく理解があるなぁ。と感じました。

 

二つ目はお店についてです。

オーストラリアのお店は、基本5時に閉まります。お酒が売ってるお店や、ショッピングセンターも閉まるのが早いので、夜はバーやパブに行くか友達の家に行く人が多いです。そして、オーストラリアはお酒などの年齢確認がすごく厳しいです。写真と生年月日が書いてある証明物がないと、お店自体に入れません。

 

最後に、人についてです。日本人はよく礼儀正しいと言われますが、こちらでも本当に礼儀正しい人や紳士的な人が多くて驚きました。みんな、ありがとうとごめんなさいはハキハキと言います。誰かとぶつかったときはSorryときちんと振り向いて言い、バスの運転手にThank you!と言います。お店などで列があると、前の人が何かをし終わるまでその人に近づきすぎずきちんと待ってから前に進みます。そして誰かと順番が被りそうになると、You go ahead. や After you! など先に行かせてくれようとします。みんなあまりガツガツしていなくて、謙虚な人も多いです。私はそんな思いやりの心がある彼らが大好きです。自分も見習わないとと思うこともたくさんあります。

 

オーストラリアでは喫煙はすごく悪いものだという広告が流れます。

飲酒も同じで、ビールなどのCMも一切流れません。

 

大学内に普通にバーがあります。日本人にはめちゃくちゃ変な感じです。(笑)

 

裸足で町をぶらぶらする人達♪ 

 

留学中の困難について

 

留学生活が始まって9ヶ月が経とうとしていますが、私は8ヶ月目に初めて、精神的に大きな落ち込みを経験しました。ここに来てからは、自分の英語力がもっとあれば友達の面白い話も聞き取れるし自分の話したいことが詳しく話せるのになぁ。と悲しくなることは多々ありましたが、さほど落ち込むことはなく コミュニケーションは取れているから大丈夫だ!と自分を無理やり励まし続けてきました。

しかし、ある日課題に使うカメラを学校に借りに行ったとき、隣にいたオーストラリア人の彼氏が「もっとこう言った方がいいよ、さっきのは少し失礼に聞こえるんだ」とアドバイスをくれました。私はその時、今までずっと間違った英語の使い方をしていたんだ。と急にネガティブになってしまい、自分の全ての英語に自信がなくなりました。その後、雨が降っていたのに学校の広場でずっと泣いていました。彼はずっと励ましてくれましたが、私は今まで8ヶ月間、実は心の中で、自分の英語力についてずっっっと悩み続けていたんだということに気がつきました。彼のアドバイスは今すごく力になっているし、全く悪くないのですが(笑)、今までの悩みが一気に爆発した感じでした。

一度は英語を話すことがすごくすごく怖くなりましたが、自分の思っているより自分の英語は悪くなくて、そして気にしているのは自分だけだということがわかりました。そしてわかったことは、英語に自信がなくて話すことをやめてしまうより、完成していない文でも単語だけでも、とにかく普段の会話のようにポロっと口に出すことが大切だということです。私は自分の英語を気にしなくなったことで、友達のことがもっと知れて自分のことも知ってもらえて、大事な人たちとの仲が深まりました。これは自分にとって、英語の知識よりも大切なことでした。これから留学に行く人や今悩んでいる人にとって励みになればと思い書かせていただきました。