①余暇の過ごし方
授業は日本と同様に平日に行われます。私の場合、授業の無い空きコマの時間が多く、その時間は日本語のクラスに参加したり、友人とTandemをして過ごしています。tandemとは、言語交換と言われる、互いの言語を教えあうコミュニケーションのことです。
日曜日はキリスト教の安息日であり、ドイツでは「閉店に関する法律(閉店法)」として営業時間を制限する法律が定められています。この法律では基本的にスーパーマーケットやショッピングモールなどのお店は日曜日、及び祝日の営業が規定されています。そのため、私はよく日曜日はカフェで勉強したり、寮で友人と集まるなどして過ごしています。また、日曜日の街は閑散としていて少し寂しい印象を受けます(写真)。
今学期は新入生が入学してくる、出会いの季節でもあります。私は、空きコマに1年生の日本語授業に参加しています。そこで出会った友人たちと夕食を作ったり、遊びに出かけることが、最近の余暇の過ごし方になりつつあります。
②ハロウィンとクリスマス準備
日本ではハロウィンが近づくと、ハロウィン向けのスイーツが特集されたり、街もランタンやコウモリなどの装飾がされるイメージがあります。一方で、ドイツでは、あまりハロウィンの装飾やイベントを見聞きできずにいました。ハロウィンを飛ばして、クリスマスの準備がされていて、クリスマスグッズを見るたびに「ハロウィンどこ行ったんだろう」と思わず言っていました。
10月31日(ハロウィン当日)に街を歩いてみると、やはり、街の人は店内の内装や、クリスマスマーケットの準備など、クリスマスに向けて忙しそうにされていました(写真)。
(左:店内の様子、右:クリスマスマーケットの準備風景)
しかし、夕方を過ぎて暗くなる頃、仮装した子どもたちが大きな袋を持って、
「Guten Abend! Süßes oder Saures!」
と言って、近所の家々を回っている姿をたくさん見かけました。
「Süßes oder Saures」とはいわゆる「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ」のドイツ語版です。これは、「Süßes, sonst gibt’s Saures」が短くなった呼び方で、「甘いものをくれないとひどい目に遭うぞ」という意味です。ドイツ人の友人に聞いてみると、子どもころ、勇気のある子供は、お菓子をくれなかった(留守だった)家のドアノブの下に歯磨き粉を付けていた、という嫌がらせを教えてくれました。
ドイツでは、子どもたちはお菓子集め、学生の多くはパーティを開いているようです。私は友人の招待のもとパーティに参加しました。実はカボチャを使ったお菓子を焼いたのですが、失敗したので持参しなかったことは内緒です。因みに、カボチャの商品名は「Hokkaido」でした(写真)。
ハロウィンが終わり、いよいよ、ドイツのメインイベントWeihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)が始まります。都市ごとに特徴やマグカップのデザインが違うなど、とても魅力的なイベントに、今からウキウキしています。