Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2022年 10月号 法学部 M.N.

①余暇の過ごし方

休みの日は友達と出かけることが多いです。私の住むDuisburgはNRW州の州都であるDüsseldorfからもほど近いため、よくショッピングやオシャレなカフェを開拓しに足を運んでいます。韓国風のカフェやコーヒーにこだわりを持ったカフェなど、個性豊かなカフェが沢山あるため、お気に入りのカフェを見つけることはとても楽しいです。

 最近は友人の家でケーキを焼くことも増えました。ドイツ人は日本人に比べて一般的に家庭でケーキを焼く頻度は多いように感じます。学生であってもケーキを作るための器具や焼き型を持っている人も多く、腕前もかなりのものなので、美味しいケーキの作り方を教えてもらっています。ドイツのケーキは、華やかなものが多いわけではありませんが、滋味にあふれた素朴な佇まいに魅力を感じます。日本にいたころは、オシャレなカフェでキラキラとした時間を過ごすことにあこがれを感じていましたが、ドイツの雰囲気を味わうお家カフェも中々乙なものだと感じています。

お気に入りのカフェに行き週末を過ごすか、今まで焼いたことのないケーキを焼いてお家カフェをしながら週末を過ごすのか、贅沢な悩みをしながら勉強の日々を乗り越えたいと思います。

 

②ドイツの秋

ドイツの季節もすっかりと秋めいてきました。通学路一帯は色とりどりの落ち葉が重なり、まるで一面絨毯のようで目に鮮やかな光景が広がっています。移ろい行く季節に待ち遠しさや歓びを感じると同時に、陽が落ちる時間も早くなり、どこか残された時間を数えてしまうという捉えどころのない寂しさを同時に感じています。まさに哀愁とはこのことか、と気づいたら物思いに耽ってしまう今日この頃です。

私は季節の中で秋が一番好きです。夏の茹だるような暑さから、涼しい風が吹いて、街のにおいや雰囲気をガラリと変えてしまう魔法のような秋を毎年楽しみにしています。それを今年はドイツという土地で大切な人たちと一緒に過ごし、同じ感覚を共有できることを本当に嬉しく思います。

ドイツで過ごす私の生活は、非常に時間がゆっくりと流れているように感じます。私が住む場所は、日本の大都市のような都会の喧騒とは無縁のような場所なので、気分転換をしたいときはすぐに自然からパワーをもらうこともできます。散歩をしていると、軒先で本を読む人や、犬の散歩をする人、ベンチに並んで談笑するご夫婦をよく見かけるため、ドイツというヨーロッパの国や文化によって、自分も何かの物語の一部にしてくれているようなそんな感覚も感じます。本当に秋という季節とドイツの雰囲気は相性がいいみたいです。日本の秋とは違う雰囲気を新しい発見として見つけることもドイツの秋の楽しみ方の一つだと感じています。

そしてドイツにいても、私の食欲の秋は収まろうとはしていません。日本とは違った秋の味覚がドイツにもあり、日々食欲とも戦っています。旬のキノコの料理やシナモンの効いたお菓子が、来年はもう食べられないのかと思うと残念な気持ちでいっぱいです。ドイツにいる間は思う存分、ドイツならではの秋の味覚を堪能したいと思います。