①カルチャーショックについて
一番のカルチャーショックは、日曜日にお店が閉まることです。一部のカフェやレストランは日曜日も営業していますが、空いている方が稀です。ドイツには日曜閉店法が存在しています。
私がドイツに到着した日はちょうど日曜日だったため、駅の中のマクドナルド以外近くのお店は閉まっていました。その日は何とか夕食を確保することができましたが、到着して早々のカルチャーショックでした。ドイツ生活に慣れてからは、土曜日にはどんなに面倒くさくても買い物に行くようになりました。
そしてドイツのスーパーは日本とはかなり違う点がたくさんあります。大きな点を二つあげると、一つ目は、レジにベルトコンベアがあり、そこに自分で商品を並べなくてはいけないことです。この作業は結構大変で、店員さんが品物の値段をスキャンしていくスピードがとても速いので、並べた品物を直接自分で袋詰めしていくのは至難の業でした。今でも私の後ろに列が伸びていると、余計に焦ってしまいさらに緊張してしまうこともあります。
もう一つは、買う品物が少ない時、高確率で前に並んでいる人に順番を譲ってもらえることです。お使いに来ていたのか、小学生くらいの子どもも私にレジの順番を代わってくれました。日本では見ることのない光景なので、驚きと共に感謝の気持ちが込みあがってきました。スーパーに行って、いいことが起こると、その日はそれだけでとても幸せな一日に変わります。人とのコミュニケーションは、まるで魔法のようです。
②ドイツのクリスマスの過ごし方
ドイツで一番楽しい季節がやってきました。わたしは、ドイツに留学する以前から、ドイツのクリスマスを心待ちにしていました。なんといっても一番は、クリスマスマーケットです。ドイツでは、大きな都市では11月の下旬からクリスマスマーケットが開催され始めます。規模の大きい街から小さい街まで、それぞれの特徴があってとても楽しいです。ドイツの冬はとても寒いので、マーケットに来たらGlühwein、いわゆるホットワインを飲んで身体を温めるのも醍醐味の一つです。このGlühweinは注文するととてもかわいいカップで提供されます。このカップは予め代金として支払い、飲み終わったらカップを返却します。この時にカップ代金も返却される仕組みです。もちろん返却せずにカップを持ち帰ることも可能です。カップには大抵その街の名前が記載されており、尚且つデザインがとてもかわいいので、私は記念にいくつか持ち帰りました。ワインの他にも沢山の食べモノや、クリスマスの雑貨などたくさんのお店が立ち並びます。お昼に訪れるのももちろん素敵ですが、夜はイルミネーションが点灯され、雰囲気を一層華やかにしてくれるため、マーケットを存分に楽しむことができます。
そしてドイツのクリスマス本番は、家族と一緒に過ごすことが恒例です。ありがたいことに、わたしもクリスマスの日は、ご招待にあずかり本場のクリスマスを体験することができました。ドイツでは25日と26日がクリスマスの日とされているので、24日から25日まで盛り上がる日本とは少し違います。クリスマスツリーには本物のモミの木が使われます。このツリーは家の中を一気にクリスマスの空気に包んでくれる非常に大切な存在です。
まずは、家族でプレゼント交換を行い、その後はボードゲームをして楽しみます。まさに家族団らんの時間です。大学や仕事のために家をでたものの、クリスマスには全員が家に集まり、家族の時間を過ごす雰囲気は、とても和やかで温かいものでした。ああ、これが本当のクリスマスなのだなと、とてもあたたかく、やさしい気持ちになりました。