① 治安、危険を感じたこと、トラブルについて
日本と比べると、バルセロナの治安は良くはありません。大学の寮の近くはそこまでは悪くないですが、市内中心部の治安はお世辞抜きにも良いとは言えず、スリやひったくりも少なくないです。特にスリには気をつけましょう。私自身は被害には遭遇していませんが、少なくない友人がスリの被害にあっています。スリに対しての注意点としては、カバンやリュックのファスナーは常に閉める。ズボンのポケットに財布や携帯を入れないなど対策がありますが、一番のポイントは油断しないということです。ストラップネックレスをライターで焼き切られて、盗まれたといったケースもあるので留学に慣れてきても、警戒だけは怠らないようにしましょう。
バルセロナは深夜帯でもにぎわっており、中心街は人通りは多いですが、夜間での出歩きは、特に女性はできるだけ、控えた方がよいでしょう。治安が悪いエリアとしては、観光地やビーチ周辺などがありますが、よく利用する場所としては、地下鉄が危険ですので注意しましょう。また、観光客向けの悪質なスリの特徴としてグループでのスリがあります。一人がミサンガやネックレスを売りつけて注意を引き付けている間に、もう一人が貴重品や荷物を盗むという手法です。なので、街中で声をかけられた際は注意しましょう。
バルセロナは観光都市で、観光客が多いためスリは多いです。日本人を含むアジア系は明らかに狙われやすいと思うので注意して、留学生活を送ってください。
②長期滞在ビザの手続き
スペイン留学における最大の難関の一つが長期ビザの手続きです。非常に手続きが難解で時間がかかります。
つい先日私は、ようやくその手続きが終わりましたので、今回はその流れと注意点について、簡単に紹介したいと思います。
まず、留学の前に日本のスペイン大使館で学生ビザを取得しますが、この手続きで獲得したビザの期限は12月半ばまでのものとなります。そのため、スペイン入国後に期限までにビザの延長手続きを行わなければなりません。ビザの延長手続きを行うために、まず最初に行うことが申請を行うための警察署の予約です。この警察署の予約を取るのが非常に大変で、ネットを通じて予約を行うのですが、9月は繁忙期だからなのか、なかなか予約を取ることができず、予約出来たとしても数か月先ということが多いです。そのため、スペイン入国後は暇があれば、サイトを通じて、予約を行いましょう。
予約が無事終われば次に行わなければならないのが、市役所での住民票の取得と銀行での申請料の支払いです。住民票の取得の際には、市役所の予約が必要なのですが、ここで注意してほしいのが予約する自治体です。長期ビザの予約については多くのインターネットサイトで調べることができますが、その多くがバルセロナ市の市役所についての予約方法です。ですが、寮に住む場合、予約する自治体はCerdanyola del Vallesという、別の自治体です。そのため、バルセロナの市役所の予約をとっても住民票は入手できないので気をつけましょう。銀行の支払いは予約は必要ありません。ATMを通じてもできますが、心配な方は窓口を通して行うことをお勧めします。
これらで入手した書類に加え、入国前に取得できる書類、寮や保険の契約書や証明写真などを加えて、ようやく申請を行うことができます。申請自体はそこまで時間はかからず手続きも難しくありません。この延長の申請手続きが終わるとTIEカードと呼ばれる証明写真付きのカードを入手することができます。入手できるのは申請後45日以降です。
最後に、ここまで説明してきましたが、あくまで本年度の申請の流れですので、変更等がある可能性があります。そのため、自分自身で、調べることが重要です。前述しましたが、多くのインターネットサイトで手続きについての記載はありますので、それらを見比べて申請を行いましょう。また、本年度はバルセロナ自治大学のサイト内にも手続きについての記載がありましたので、確認することをお勧めします。長期ビザの手続きは非常に大変ですが、必ずしなければならないのことなので、頑張りましょう。
バルセロナ近郊の小国アンドラから見たピレネー山脈
ポルトガル、リスボンのクリスマスマーケット