【カルチャーショックについて】
フィンランドに来てから半年ほどたちますが、文化の違いに驚かされることはいくつかありました。今回はそちらを紹介いたします。
一つ目は、横断歩道を渡ろうとすると必ず車が止まってくれる点です。日本だと横断歩道でずっと待っていても車が止まってくれず長い時間待たされることが多くあったのですが、フィンランドでは必ずと言っていいほど止まって歩行者を優先してくれます。人数に関係なく一人でいても譲ってくれ、またこちらの方たちも止まるのが当たり前になっているのか、車がかなり近くまで来ていても気にせず渡っている方もいて見ているこっちがひやひやさせられることもありました。
二つ目は、いたるところで感謝の声が聞こえてくる点です。スーパーやバス、レストランなどどこに行ってもお客さんが店員さんにkiitosと言っている場面に出会えます。店員さんからはもちろんのこと、ほとんどのお客さんが店員さんにありがとうと言葉にして伝えています。そのおかげか店員さんもフレンドリーな方が多く、顔を覚えてくれて、いつもありがとうと言ってくれたり、困っていると話しかけて助けようとしてくれたりと親切にしてもらえることが多くありました。
日本でも人からよくしてもらえることはありましたが、個人的にはフィンランドの方が知らない人から優しくしてもらえたり親切にしてもらえることのほうが多いかなと思いました。特に今回挙げた横断歩道で歩行者に譲るということは当たり前のことなのにどうして日本では難しいのか疑問です。日本でも当たり前に譲ってもらえるようになったらいいなと思います。
【考え方について】
先日大学のカフェに犬が来ました。その日私は授業があってたまたま大学に行っていたのですが、友人から大学のカフェに犬が来ていると教えてもらい、会いに行きました。名前はラッキーというそうで、老犬でしたが元気に店内をお散歩したりおやつをねだったりととってもかわいかったです。日本だと犬アレルギーの方や犬が苦手な方に配慮してなかなか実現できそうにないと思うのですが、それをたくさんの人が利用するような大学のカフェで行うのはフィンランドだからなのかなと思いました。私は犬が好きなのでぜひ日本の大学でも行ってほしいですね。
同じようにこちらだからこそ許せるなと思うようなことが他にもありました。それは電動キックボードです。日本でも最近電動キックボードに関するルールが変更されたと聞いたのですが、私は日本で電動キックボードに乗っている人を見かけると危ないなと感じると思います。しかし、フィンランドで見かけてもなんとも思わないことに気づきました。道の広さやフィンランドの方が乗りなれている人が多いということも関係あるかもしれませんが、先日繁華街で人が多い道を電動キックボードに乗りながらものすごい速さで通り抜けていく人を見てもそこまで危ないと感じませんでした。
私自身の考え方もフィンランドに来てからかなり変わったような気がします。それがよいことなのか悪いことなのかはわかりませんが、滅多に経験できることではないと思うので、この感覚を大切にしたいと思います。